やじうまミニレビュー

花王「洗たく槽ハイター」

~縦型洗濯機の汚れを取って、イヤなニオイとさよなら
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです




花王「洗たく槽ハイター」
 洗濯物の乾きにくい季節。せっかく洗濯したものの、生乾きで衣類に嫌なニオイが付いてしまうこともよくある。だがそれは、実は洗濯機自体に問題があるかもしれない。

 洗濯機は、特に洗濯槽の裏側に、菌や水アカ、洗剤の残りカスや糸くずがこびりついて、カビが繁殖しやすい。裏側は目に付きにくく手も届かないため、汚れにはなかなか気付きにくい。その菌が衣類に付着し、服からイヤなニオイが……なんてことも十分にあり得る。私の洗濯機は比較的新しいため、特にニオイはないが、もし汚れていたらと考えると不安になった。

 そこで、洗濯槽の裏側の汚れも落とせる洗濯槽クリーナーを、今回初めて使ってみたい。選んだのは、花王の「洗たく槽ハイター」。洗濯槽クリーナーはほかにもいろいろな製品が出ているが、この洗たく槽ハイターは6月に発売したばかりの新製品で、しかもセールで298円と安かったため購入した。


メーカー花王
製品名洗たく槽ハイター
購入店ドン・キホーテ 東八三鷹店
購入価格298円


 洗たく槽ハイターは粉末の洗浄剤で、容量は1回使い切りの180g。洗濯槽内の水に洗たく槽ハイターを混ぜて漬け置き、発泡剤による泡の力で洗濯槽のカビや水アカといった汚れを取り除き、消臭するという仕様になっている。そのため使用できる洗濯機は、槽全体を水で満たせる縦型タイプのみとなる。ドラム式や二層式では使えない。

 まずは洗濯槽内に水を溜める。マニュアル操作で水位を高くし、脱水などを省いた洗濯のみの運転になるよう設定し、スタートした。普段は洗濯物を入れてスタートボタンを押すだけなので、どうやって水を溜めれば良いのか、ちょっと迷ってしまった。

 洗濯槽に溜める水は、40℃前後のぬるま湯が良いとのこと。風呂の残り水を使用するなら簡単に40℃にもできそうだが、我が家の洗濯機は風呂とは遠く離れたベランダにあるため難しい。仕方なく、水道水をそのまま使い、その後にやかんで沸かしたお湯を申し訳程度に入れた。

 水が溜まったら、薬剤を槽内に入れ、数分運転して溶かす。そして、一時停止モードで運転を止め、約2時間ほど放置する。

マニュアル操作で水位を高く設定し、水を溜める水を張ったところ。なお、40℃前後のぬるま湯がベストの温度とのこと
パッケージの洗浄剤をすべて投入洗い運転で洗浄剤を混ぜ、約2時間放置する

 2時間後に蓋を開けると、槽内の水がかなり白濁している。しかし、この段階では汚れがあまり浮き上がってこない。本当はここで浮き上がった汚れを見て「ワーこんなに!」と言いたかったが、どうも私の洗濯機はまだまだキレイなようだ。屋外に置いているため、湿気が溜まりにくいことが大きいのかもしれない。残念なのか、喜んでいいのか……。

 その後、標準コースで運転して掃除が完了。洗浄後の槽内を見ると、全体がピカピカに光っている。また底のパルセータ(攪拌用の羽根)部分を見ると、洗浄前にはなかった糸くずが落ちていた。パッケージによれば、すすぎ水にも洗濯槽から剥がれた汚れが溜まるとのこと。確かに効果はあったようだ。なお、洗浄後は薬剤のニオイがやや残るため、一度空洗いをした方が良いかもしれない。

約2時間後。内部の水がかなり濁っている。ただし、目に見えた汚れは少なかった。自宅の洗濯機は基本的にキレイな状態にあったようだその後、通常の洗い運転を行ない、完了。槽内部がピカピカに輝いているパルセータには糸くずが落ちていた。これも洗たく槽クリーナーを使った効果だろう

 ところで、こうした洗濯槽クリーナーは、酸性の薬剤と混ぜると危険な「塩素系」のものが多い。しかし、本製品は「酸素系」で、“まぜるな危険”といった注意書きも記されていない。ほかの薬剤と気にせずに使用できる点は安心だ。

 洗濯槽の洗浄後に洗った衣類は、イヤなニオイが発することもなくキレイに乾かすことができた。カビや菌が発生しやすいこの時期、洗濯物のニオイが気になる人は、洗濯槽クリーナーで洗濯機自体を洗ってみてはいかがだろうか。


2009年 7月 2日   00:00