ルクエ「カラーシリコンブラシ4.5cm」

　料理していると時々ブラシが必要になる場面に遭遇する。パン生地へのドリール(パンに焼き色をつけるために表面に卵黄などを塗る）、鉄板全面への油の塗布、焼きおにぎりの表面にタレを塗るなど――そんなときのために、よくある“毛”のブラシを1本購入していたのだが、これが結構クセモノであった。

　1回使うと油などの臭いがついてしまい、次に使う際気になって仕方がないのだ。よく洗ったつもりでも、根元まで綺麗に洗えているのかどうか心配になる。毛の密度の高いブラシほど、きちんと乾いているかも気にかかる。見えない部分がカビていたら困るからだ。熱心に洗ったら洗ったで、次に使う際に毛が抜けて、具材についてしまったりと散々な目にあったのだ。

　使用頻度が高くないからと、安いブラシで済ませようとするほど気になることやトラブルが増え、「安物買いの銭失いとは、まさにこのこと！」と痛感した。やたら毛の抜けるブラシをごみ箱に放り込んだあと、メンテナンスしやすく丈夫なブラシはないものか、と探してみつけたのが、あのスチームケースでおなじみのルクエの「カラーシリコンブラシ4.5cm」(以下、シリコンブラシ)であった。

ブラシ部分の幅は4.5cm	毛の1本1本がシリコン製で太い	ブラシはコシがあり、柄も持ちやすい

　シリコンブラシは先端のブラシ部分がオレンジ色のシリコンで出来ている。ゆえに耐熱温度もマイナス30℃から最大260℃と高い。つまり熱したフライパンやオーブン調理した食材などにも気軽に使えるというわけだ。(柄の部分の耐熱温度は100℃なので熱したフライパンなどへの置きっぱなしは厳禁)

　毛の1本1本が太いため、サラサラした液体の場合は多少保水力に欠けるのでは、と思うかもしれないがとんでもない。水切れが早いため、むしろ含んだ分をタップリ塗れる。また、その分洗いやすく、水の切れが早く乾きやすいため、一度洗ってから別の用途に使いたいときにも便利なのだ。

醤油につけてみた	一見そんなに醤油を含んでいないように見えるが……	実は結構しっかり塗れる

シリコン製でない刷毛と比べて、使用感に差はない	水につけて少しすすいだだけですぐ綺麗になった	洗剤で洗う際も中まで洗いやすく、水も切れやすい

鶏肉の表面にサラダ油を塗ってみた

　これまで、鶏肉にサラダ油を塗る、角皿に薄く油を塗る、パン生地の表面に水を塗るなどに活用したが、毛が抜けるといった心配もなく、使用後の洗浄も楽で本当に嬉しい限り! 価格は1,000円と決して安くはないが、使用中のストレスはゼロになった。

　調理用ブラシ選びでお困りの方も、思い切ってシリコン製にしてみてはいかがだろうか。様々な問題が解決できてスッキリしますぞ!