家電製品ミニレビュー
より肌に優しく、かつしっかり深剃りできる「ラムダッシュ ES-LV9A」の実力
by 河原塚 英信(2015/11/9 07:00)
以前レビュー記事を書いた電動シェーバー「ラムダッシュ ES-LV96」で毎朝ヒゲを剃っている。それまでは、電動シェーバーとT字カミソリを併用していたが、今ではほとんどT字カミソリを使わなくなった。それだけ剃り味には満足している。そんなラムダッシュに、最新モデル「ES-LV9A」が発売されたので、さっそく使ってみることにした。
メーカー名 | パナソニック |
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製品名 | ラムダッシュ ES-LV9A |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 33,430円 |
基本的な仕様
電源ボタンを押して、ヘッド部を肌に当てればシェービングできる。ヘッドがクネクネと可動するのを止めたければ、本体背面のノブを、「LOCK」の位置にスライドさせる。ヘッドを固定したまま剃れる。
充電は2方式に対応。洗浄器を兼ねる付属のスタンドに立てるか、電源ケーブルを直接本体の下部に差し込む。満充電の状態であれば、1週間程度はバッテリーに不安を感じることはなかった。1週間ほどの旅行や出張なら、本体だけを持っていけばよいだろう。
ほかのラムダッシュでも搭載されている、「音波洗浄モード」も備えている。これは、外刃にハンドソープを付けて、同モードにすると、ハンドソープが泡立って簡易的に刃を洗浄できる機能。今まで使っていた「ES-LV96」では、一週間に一度くらい音波洗浄するほど、お気に入りの機能だ。
追加されたローラーは、本当に肌に優しいのか?
代表的な変更点は、ヘッド部の5枚の外刃の間に、ローラーを2つ追加している点。これにより、肌への摩擦が約2/3に低減したという。
使ってみると、その摩擦が減っていることが実感できる。特に頬に当てている時は、す〜っと進む感じだ。単に剃れていないだけでは? と、最初は疑ったが、頬に多い細いヒゲもしっかりと剃れている。
肌へのダメージを減らす、さらなる配慮
ローラーの追加に加えて「ES-LV9A」は、ヘッドの可動方向、くねくね度が増している。前後/左右に加えて、車のサスペンションのように上下にも余裕を持たせているのだ。
同製品のプロモーションビデオだと、スキーのモーグル競技のように、凸凹した肌の上でも密着する、ということが強調されている。もちろん上下可動の追加によって、より肌に密着しているのは確かだろう。だが、それよりも力を入れ過ぎた時に、肌への押し付けを緩和してくれる効果の方が高いと感じた。
特に剃りづらいアゴなどを剃っている時には、思わずゴリゴリと力が入ってしまうことが多いだろう。そんな時に、上下のクッションが、圧を和らげてくれるのだ。
他社製品よりも手に伝わる振動が少ない?
ラムダッシュを使い始めてから、何台かの他メーカーの電動シェーバーを併用していた。それらと比べると、「ES-LV9A」は手に伝わる振動が少ないように感じた。さらにこれも感覚的なことなのだが、シェーバーの音が微妙にではあるけれど、若干静かなのでは? リニアモーター駆動だから静かなのかもしれない。だが、「カウンターバランス機構」という、2つの内刃の駆動方向を、逆にしていることが、振動軽減に貢献しているようだ。
振動が少ないということは、ロスが少ないということ。また、ヘッド部の振動が少なければ、肌に接する外刃の振動も減る。外刃がヒゲを、キャッチしやすくなるだろうし、しっかりと剃れるようになるだろう。