家電製品ミニレビュー
やさしく丁寧に剃ると深剃りできるロータリーシェーバーを初体験
by 河原塚 英信(2015/7/17 06:00)
日立のロータリーシェーバーに新製品が加わった。まず何がロータリーなのかと言えば、ドラム形の内刃がぐるぐると回転することからきている。外刃がとらえたヒゲを、内刃が回転することで剃っていくのだ。
そんな日立のロータリーシェーバー「RM-LX2D」を使ってみる機会を得たので、レポートしていく。
メーカー名 | 日立コンシューマ・マーケティング |
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製品名 | ロータリージーソード RM-LX2D |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 23,990円 |
正しい剃り方をするためにはコツが必要
筆者はロータリーシェーバーを使うのが初めてだ。これまで使ってきたシェーバーは、本体を持ったら外刃を肌に当てて、上下にスライドさせながら剃っていく往復型。だが、日立のロータリーシェーバーは、往復型ではないため、剃り方に気をつけなくてはいけない。
説明書では、まず「キワゾリ刃側を上にして軽くあててゆっくりとヒゲの流れに逆らってすべらせるように剃る」とある。さらに本体の持ち方を変えて「キワゾリ刃側を下にして(中略)、ゆっくりとヒゲの流れに逆らって滑らすようにそる」と、上手に剃れると書いてある。
あらかじめ剃り方を説明書で読んで、頭ではわかっていたのだが、いざ剃り始めたときには、一般的なシェーバーと同じように上下にスライドさせてガリガリと剃ってしまった。こうした雑な剃り方だと、少し肌がヒリヒリする感じになってしまった。
そこで改めて説明書読み、正しい剃り方をしてみた。ロータリー式の特徴なのか、剃っている時の音はガガガガッという感じ。はじめは順剃りで剃っていったが、つるつるに剃ってくれる感じではなく、軽く長めのヒゲを短く剃って行く。
ここで、つるつるに剃れないからといって、肌に押し付けるように剃るのではなく、本体の持ち方を変えて、首筋から口元に向けてシェーバーを動かす逆剃りにしていくと、軽く肌に当てるだけで深く剃れていく。
正しい剃り方のポイントは、正しい持ち方と、スライドさせる方向、それに力を抜くこと。焦らずに剃っていくことで、つるつるに剃ることができた。特に、首筋からアゴにかけての、剃り残し多発エリアは、他のシェーバーよりも満足のいく仕上がりだった。
一般的な洗顔料を泡だててくれる機能が便利
多くのモデルに搭載されている「泡だて機能」が、本機にも搭載されている。一般的な洗顔料を、外刃の内側に練り付けて泡立てることで、シェービングフォームにしてくれる機能だ。
筆者の場合は、電動シェーバーを使う際に、シェービングフォームを使うことはほとんどなく、常備もしていない。だが肌がカサカサに乾燥して、明らかに弱っているな、という時にはシェービングフォームを使いたいなと思うことがある。そんな時に、専用フォームがなくても、洗顔料で簡単に代用できるのは嬉しい。
さらに外刃と内刃が洗顔料で満たされていると思うと、洗浄されている気がするので気分も良い。
本体を水洗いできるからメンテナンスが簡単
本体ヘッド部にLEDを内蔵し、内刃はもちろん外刃にも光が照射されることで、嫌なニオイを抑制。
さらに本体は、IPX7に適合した防水仕様なので、丸ごと水洗いできる。前述したように、洗顔料を使った泡立て機能を使うのもよいだろう。泡と水で、ドラム形状の内刃までキレイにしてくれる(説明書には、中性の台所用潜在を付けて泡立てる方法も紹介されている)。
水洗いした後は、本体の水滴をふいて、外刃を取り外した状態で自然乾燥させる。今回使ったモデルには、LED光乾燥器が付属していたので、乾燥する際に使ってみた。充電する時とは逆に、外刃側を乾燥器に入れて、正面にある乾燥スイッチを押せばよいだけだ。約1.5時間、内蔵のファンが回って乾燥してくれる。その後は、LED光抗菌モードに切り替わり、LED光を照射することで、除菌されるという。
丁寧に剃っていく人に向く電動シェーバー
「ロータリージーソード」は、やさしく肌に当てれば、シェーバーが肌に吸い付くようにキレイに剃れる。順剃りと逆剃りの2回ずつ剃っていくのが基本で、けっして焦らず、けっして押し付けて剃ってはいけない。
この点を理解して使えれば、使えば使うほど満足度が高まっていくシェーバーだ。