家電製品ミニレビュー
見た目はレトロ! 機能はガチ! ふわふわに削れる電動かき氷器
by 小林 樹(2014/6/25 07:00)
蒸し暑い日が続く。この季節、手軽に涼めるのが、ひんやり冷えたかき氷だ。子供の頃、自宅でかき氷を作ろうと、氷をガリガリと削ったことのある方は多いのではないだろうか。
だがかき氷器は、ハンドルを回すには力が要るし、何度も回さなければならないから手間がかかる。子供心にあれは大変な労力だったと記憶している。
そこで手を出したのが文明の利器、電動のかき氷器だ。なかでも今回ご紹介するドウシシャの「電動本格ふわふわ氷かき器 DCSP-1451」は、ふわふわからシャキシャキまで、氷の食感を自在に操れる点が特徴である。
メーカー | ドウシシャ |
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製品名 | 電動本格ふわふわ氷かき器 |
品番 | DCSP-1451 |
参考売価格 | 6,151円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,940円 |
DCSP-1451の見た目は、レトロな手回しかき氷器を連想させる。本体はプラスチック素材だが安っぽく見えないのは、懐かしさ溢れる色使いのおかげだろうか。
本体サイズは230×190×380mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約1.3kg。消費電力は18W。付属品として、氷を凍らせるケース2個が付属する。定格時間は2分。電源コード長さは約1.3mだ。
使い方は、あらかじめケースで氷を凍らせておく。冷凍庫で一晩寝かせればバッチリだ。
氷の準備ができたら、本体のロックを外して、氷をセットする。氷をセットする部分はクリアな円筒型で、下部にカミソリのような刃がついている。ここに氷を入れて、上から押さえつけながら回転させることで、氷が削れるというわけだ。
氷をセットしたら、本体上部を戻して、ハンドル部分のスイッチをちょっとひねる。これが運転ONの合図である。手回しかき氷器を思い出させる、なかなかニクい演出だ。
運転をONにすると、一定の強さで氷が削られ、「ガーッ」という音を響かせながら、、やや右斜め下方に氷が勢い良く飛び出してくる。その下に器を置いて受け止める。きれいな山型に盛り付けるには、器を回しながら氷を削ると良い。スイッチから手を離すと、動きは止まる。氷1個で大盛り1杯分、小盛り2杯分のかき氷が作れる。スイッチ1つで簡単に氷が削れた。
氷の削り具合は、きめ細やかなふわふわから、歯ごたえを感じるシャキシャキまで、無段階で、調節可能だ。刃の脇下部に付いているツマミをひねって、手動で調節する。一番細かい設定にすると、きめの細かいふわふわのかき氷ができた!
さっそく、かき氷の定番フレーバー、いちごシロップをかけていただいたところ、おいしい。このふわふわ氷は、舌触りが柔らかく滑らかで、シロップをかけるととても優しい食感になる。そしてこのサッパリとした淡い味わいは、うだる蒸し暑さを忘れさせてくれる。それに、ざっくりと削った氷に比べて、溶けにくいように感じる。
アイスが大好きな祖母にもこのイチゴ味のかき氷を試食してもらった。「おいしいおいしい」と、夏バテ気味にもかかわらずガツガツ食べる。「昔は町にかき氷屋さんが来たんだよ。どんぶりを持って行くと、そこに削った氷を入れてくれた。家に持ち帰って食べるのが美味しかった」という戦前のエピソードも語ってくれた。
このほか、自宅で作るかき氷の醍醐味といえば、シロップを自在にアレンジできる点も見逃せない。我が家では、レモンの蜂蜜漬けとシロップをのせたレモン味、あずきを添えた抹茶味などが定番となっている。
気になった点としては、氷の削り具合を調節するのにコツがいることだ。ツマミをひねるのだが、ひねりすぎると氷を削れず、空回りしてしまう。氷のサイズや溶け具合に合わせて、ツマミを回すコツをつかむことが肝心だ。
家族みんなで楽しめるかき氷タイム
氷1個で小盛り2杯分のかき氷が作れるから、氷を2つ作っておけば、家族4人分のかき氷を次々に作れる。スイッチを軽く押すだけで氷を削れるから、子供やお年寄りも無理なく使える。刃には十分に注意が必要だが、ロック機構もしっかりとしているので、特にファミリー世帯にオススメしたい。「1人で手軽にかき氷を作りたい」という方は、以前ご紹介した「大人の氷かき器」もチェックして欲しい。
ちなみに手入れは簡単だ。水洗いとふき取りで済む。
というわけでDCSP-1451は、手軽に簡単に、本格的なふわふわ食感のかき氷が作れるマシンだった。これからの夏、うだる暑さに負けそうになったら、口の中から涼んでみてはいかがだろうか。