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家電製品ミニレビュー アリエテ「アイスシェーバーMod.79J」
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~スタイリッシュかつ操作は簡単な個性派かき氷機
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Reported by
清野 有美子
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● 冷たいデザート、かき氷を手軽に
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アリエテ「アイスシェーバーMod.79J」ミッキーマウスとはわかるが、抽象化されていて、大人っぽいデザインだ
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今年も猛暑だ。毎年「バテる」を言いわけに、コンビニのアイスを物色するのを常としてきた。中でも、クールダウンに一番適しているのかき氷の類だ。ちなみにアイスクリームと比べてカロリーダウンできるというおまけ付きである。
手軽にかき氷を楽しむため、手動でなく電動のかき氷機を探した。手動のものは疲れるし、汗をかく。これでは意味がない。ヨドバシカメラの通販で、アリエテの「アイスシェーバー Mod.79J」を見つけた。購入価格は7,800円だった。
これは、「Disney Line」というシリーズの中の一製品だ。その名の通り、ディズニーのキャラクターを模した形になっているのだが、キャラクターそのものではなく、抽象化されたデザインになっているところに一目惚れした。一人暮らしの大人として、持っていても恥ずかしくないデザインに思えたのだ。
アリエテはイタリアのデロンギのグループ会社の1つだ。アリエテというと日本ではなじみの薄いメーカーだが、デロンギは、オイルヒーターやエスプレッソマシンなどで、日本でもよく知られている会社だ。
● ミッキー到着
届いた箱は大きかった。幅は30cm近く、高さは40cm近くある。箱の側面では、ミッキーだけでなくミニーやドナルドダックが氷を削るイラストが大きく描かれている。
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パッケージ正面
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パッケージ側面、ミッキーたちが楽しそうに遊んでいる絵が載っている
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箱を開き、中の発泡スチロールを引き上げると、まず付属品が顔を出す。丸くて白い半透明のフレーバーボトル、赤い半円のボトルホルダー2つと氷の型を整えるカップ、カラフルな水玉がついた紙製コーンカップ、白くカーブしたカップホルダーが順番に入っている。最後に、発泡スチロールの中から赤い胴体と白い足を持った本体が現れた。
本体の大きさは280×210×390mm(幅×奥行×高さ)で、背が高い。ミッキーの頭部に氷を詰め、口からかき氷を出すという仕組みだ。手にカップを持たせ、耳にはシロップを置いておく。お尻にスイッチボタンがあり、しっぽが電源コードになっている。重さは1.7kgある。片手でも持ち運びしやすく、机に置いても安定する重さだ。
頭の部分は透明でドーム状のふたになっている。真っ赤なボトルホルダーは、本体の頭部横に挿して「耳」となり、カップホルダーは本体の腹部に挿して「手」となる。真っ赤なアイスシェーパーは持ち手がついており、削った氷を丸く整えるために使う。
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本体側面、ミッキーがうつむいているように見える
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本体背面、白いボタンがスイッチボタン
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付属品、左上から「フレーバーボトル」「紙製コーンカップ」「アイスシェーパー」「カップホルダー」「ボトルホルダー」
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かき氷の形を整える、アイスシェーパーにもトレードマークの耳がついている
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ミッキーマウスの手のように見える、しろいボトルホルダー。カップをセットすると、ミッキーマウスが持っているように見える
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● かき氷を作ってみる
さっそく、かき氷を作ってみよう。ミッキーの後頭部にある白いボタンを押すと、透明なふたが外れる。
ふたを外すと、アイスボウルという氷を入れる白いプラスチックがある。使い始めなので、止めネジをゆるめて、これを取り出して洗う。
フレーバーボトルには事前にシロップを詰めておくと便利だ。フレーバーボトルには150mlほどのシロップが入る。4、5人で使っても十分な量だ。
アイスボウルの止めネジをしっかり止める。冷蔵庫で作った氷、15個ほどを入れてフタをし、電源コードをコンセントに差す。アイスボウルに入れる氷は、「MAX」の線を超えてはいけない。
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頭の部分のカップを外して、氷を入れる
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氷を入れた様子
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電源スイッチは、お尻に当たる部分に大きめのスイッチがある。スイッチをしっかり押すと、大きな音とともに動き始めた。
スイッチを押したあとはあっという間だ。
正面の口の部分からはシャリシャリとした氷がどんどん出てくる。ミッキーの手に持たせた紙製コーンに積もっていく。見ていて気持ちいい速さで順調にかき氷が出来ていく。コーンカップからこぼれてしまうかき氷は多少あるが、かき氷屋のようにコーンカップを回しながら様子を見ればうまくいく。
透明のフタからはアイスボウルが回転している様子が見える。回転のスピードは、氷が減っていく様子が見える程度の速さだ。透明のふたを覗けば、削る氷がなくなってしまった時にすぐ気づくことができる。
この機械では、どんどん削れていく氷の様子を見るのも楽しい。フタが透明に作られていることで、どの角度から見ても楽しむことができる。また、本体と机が接触する部分にはすべり止めのゴムがついているので安定している。
最後に付属のカップで形を整える。カップからはみ出たかき氷が丸く整った。かき氷だが、まるでサーティワンのアイスクリームのようだ。
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上のカップが透明なので、氷の減り具合がすぐ確認できる
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付属のカップで氷の形を整える
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付属のボトルホルダーにシロップを入れ替えて、使ってみる。シロップは定番のいちごだ
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● ありがとう、ミッキー
記念すべき第一作目のかき氷を食べてみる。ジョリジョリしてて甘く、気持ちいい。氷の粒1つ1つが大きめだ。かき氷としては粗めの仕上がりといっていいだろう。
付属のカップで試した時は氷の飛び散りが少し気になったので、今度はマグカップで試してみる。白い手の部分、コーンカップのホルダーを外すとすんなり設置することができた。
カップを替えると、周りにこぼれる氷は格段に少なくなった。ただ、付属のカップを使うことができないので、子供が使うときや、大人数で少しずつ楽しみたいときは紙コップの方が向いているだろう。
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氷の飛び散りが気になった。カップと本体を移動すると、氷が残ってしまっていた
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マグカップでも充分応用することができる
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消費電力は75Wと説明書に書かれていたが、ワットチェッカーで計測してみると84Wだった。このような台所用機械としては消費電力の少ないものではないだろうか。これを使ったからといって、急に電気代が上がるということはなさそうだ。
どれぐらいの時間でかき氷ができるのか実験してみた。
平均して1分あれば、15個前後入る氷がほぼ削れてしまう。受け皿には紙コップを使用した。速さは家庭で作った氷とロックアイスとで異なる。家庭の氷では、一番早い場合は30秒で、紙コップから氷があふれる。
ロックアイスは氷の重なり具合で時間に差が出る。遅くても1分で紙コップに氷があふれる。また、氷の出が悪くなった場合、そのままにしていると再び削りだすことがわかった。氷の大きさは、家庭のものが一番早く削れると感じた。
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消費電力は記載されていた数値より若干高めだった
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氷を削るスピードが速いため、よそ見をしていると氷が溢れてきてしまう
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氷しか扱っていないので、後片付けには時間はかからない。アイスボウルやふたなど外せるところは外して洗い、本体は水気をふき取って終了だ。歯の部分は取替えができないので錆びないように丁寧に水気を拭いておこう。フレーバーボトルは、保存容器として置いておくのもいいだろう。
● ボタン1つでかき氷、安全対策も充実
電動のかき氷機というのは、想像以上に便利だった。
当たり前だが、手動のかき氷機と比べるとスピードが明らかに違う。暑ければ暑いほど、氷が溶けるスピードは早い。削るスピードは一層重要な要素になる。複数人分作るとなれば、なおさらだ。
また、安全対策がきっちりと施されている点も評価したい。
本体の底についたゴムがしっかり滑り止めの役目を果たし、机が濡れても機械に影響しない構造になっている。さらに本体頭部のフタがきちんと閉まってない場合、スイッチを入れても作動しないようになっている。また、氷を削る刃の鋭い部分も、外からは触れられない構造だ。子供と一緒に使う場合でも安全だろう。
動作中の騒音が気になるが、氷を削る機械なのでこのくらいは我慢しなければならないだろう。ジューサーやミキサーとは同じくらいの音量のように感じた。
暑い夏が来るたびに、活躍しそうな一品だ。
■URL
デロンギ・ジャパン
http://www.delonghi.co.jp/
アリエテ
http://www.ariete.net/catalogo_06/catalogo3_en.asp?prod_id=147
製品情報(英文)
http://www.ariete.net/catalogo_06/catalogo3_en.asp?prod_id=147
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