家電製品ミニレビュー
本格的なカスピ海ヨーグルトが簡単に作れる「カスピくん」
by 石井 和美(2013/11/1 07:00)
便秘解消や免疫力の向上といった効果がある“機能性ヨーグルト”に注目が集まっている。10年ほど前に大ブームとなった「カスピ海ヨーグルト」も、今だに根強い人気がある。昔は種菌を入手するのが大変だったが、今は通販等で種菌を手軽に手に入れることができるようになったので、家で作っている方も多い。
ただし、カスピ海ヨーグルト作りは温度調整が難しい。そこで、フジッコのヨーグルトメーカー「カスピくん」を試した。なお、カスピくんは、フジッコの直販サイトとオフィシャルショップで販売されている。
メーカー | フジッコ |
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製品名 | カスピくん |
購入場所 | 直販サイト |
購入価格 | 22,000円 |
うっかり取り出し忘れても安心、自動冷却機能付き
カスピ海ヨーグルトメーカー「カスピくん」の本体サイズは205×275×高さ335mm(幅×奥行き×高さ)で、少し大きいものの、外観はエプロンをかけた人形のような愛らしいデザインだ。本体には、容量1,400mlの内容器が2個、スプーン1個、取扱説明書が付属している。
使い方は、牛乳と別売りの粉末種菌を用意し、あらかじめ熱湯で消毒した内容器でよく混ぜる。内容器のフタをして、本体にセットしたら、準備は完了だ。本体の設定で「粉末種菌」を選び、決定ボタンを押すと自動で発酵が始まる。
運転開始から24時間後には、カスピ海ヨーグルトができ上がる。最大1,400mlまで作れる。消費電力は25W、1時間の電気代は約0.07円という。ヨーグルトメーカーとしては珍しく自動冷却機能がついているので、外出中にできあがっても安心だ。
カスピ海ヨーグルトは酸味が少なく、粘りが強いのが特徴。カスピくんで作ったカスピ海ヨーグルトも、きめの細かいヤマイモのように伸びる。特に作りたてはクリーミーでコクがあり、もっちりとしている。そのままでもおいしいが、はちみつやオリゴ糖、フルーツと合わせて食べるとさらにおいしい。クセがなく、コクがあるので小さなお子さんにもおすすめだ。
最初は粉末の種菌を使う必要があるが、2回目以降は最初に作ったカスピ海ヨーグルトを「種ヨーグルト」として使える。種ヨーグルトを使うと、発酵時間は10時間に短縮できる。
牛乳のほかに、豆乳や低脂肪乳でも失敗なくヨーグルトを作れる。豆乳カスピ海ヨーグルトは、ふわっと豆の香りが口に広がり、風味は豆腐のような和風ヨーグルトになる。とても気に入った。低脂肪乳を使えばカロリーを抑えられるので、ダイエット中の方におすすめだ。
2万円超のヨーグルトメーカーを飽きずに使い続けるコツ
とはいえ、ヨーグルトメーカーで価格が2万円を超えるのは高価だ。飽きずに使い続けるヒントを探すため、フジッコのカスピ海ヨーグルトの直営店を訪ねた。
直営店ではカスピ海ヨーグルトをドリンクとして提供していた。これなら忙しい朝にも継続して続けることができそうだ。
また、カスピ海ヨーグルトのプレーンは店頭で400gが525円で販売されていた。カスピくんがあればこれを自宅で毎日作れるので、すぐにモトはとれそうだ。
こちらでヒントを得てから、我が家のカスピくんではプレーンなヨーグルトを作るほか、野菜ジュースやヤクルトに混ぜてヨーグルトドリンクにして飲んでいる。
カスピくんは本体価格が高いので購入時は躊躇したが、使いやすく、操作も簡単であり、見た目もかわいいので、とても気に入っている。カスピ海ヨーグルトをきちんと継続して食べ続けたいという方に、おすすめできる製品だ。