家電製品レビュー

スーパー猛暑のマストアイテム! 新雪みたいなフワフワカキ氷でヒンヤリ快適!

 あれ? 台風が来ないまま梅雨明けちゃった? という関東地方。2017年の夏は、気象庁の発表によると、日本全国平年以上に暑くなるという。特に九州から関西に至っては、暑くなる確率70%以上、中部から東日本にかけても60%以上で例年より暑くなると。

いやー! 見事に日本列島が真っ赤! 黄色いところがひとつもネェ! (出典:気象庁 2017年7月15日~平年との気温差予測)

 こうもクソ暑いと無性に食べたくなるのがカキ氷。でも喫茶店で食べると結構お高くて500円はする。祭に至っては、小さいカップ1杯なのにお値段は据え置き。

 でも家で作ると、手回しでガリガリやると汗は噴出すは、開け閉めの多い製氷ボックスにできた氷だと、柔らかくて幹線道路に積もった雪が車に踏まれたみたいに、シャブシャブのカキ氷に……。なかなか喫茶店の「フラッペ」には、ならないんだな。

 そんな悩みにオススメしたいのが、ドウシシャの「電動ふわふわとろ雪かき氷器 DTY-17」だ。価格は約5,000円で、手回し式より数1,000円高いだけなのに、30秒もしないうちに喫茶店のカキ氷ができる! いや喫茶店よりフワフワな新雪のようなカキ氷ができる!

ドウシシャの「電動ふわふわとろ雪かき氷器 DTY-17」
メーカー名ドウシシャ
製品名電動ふわふわとろ雪かき氷器
型番DTY-17
実売価格4,745円

 しかも氷を工夫すると、シャーベット状の氷がカンナで引いた薄いリボン状になり、話題の台湾風のカキ氷に! これまで業務用器でしか作れないと思われていた、台湾風カキ氷が自宅で手軽に楽しめるのだ。

 うちは5人家族だから、2回もカキ氷を作れば、喫茶店で落とすカキ氷代を回収できちゃうので経済的! これで今年の夏は涼しく過ごせるぜ!

新雪のようにフワッフワ
トマトの台湾風カキ氷。コレ筆者オリジナル。デザートにしても言いし、ハムとかサーモンの上に乗せて、冷製オードブルにもなる

フワフワの新雪カキ氷から「ガリガリ君」まで作れる!

 まずは喫茶店のカキ氷を作ってみよう。このカキ氷器は、添付の製氷皿で作った氷のみが使えるので、まずは氷を作るところから。製氷皿に水やジュースを入れ、フタをして冷凍庫に1日入れておけば、氷のできあがりだ。

 確実に新雪のようなフワフワカキ氷を作るなら、いったん専用の製氷皿で氷を作った後、製氷室に入れてカチコチにするといい。いろいろ実験してみたが、カチカチの氷の方が粉雪のようになりやすい。逆に言うと、カキ氷の美味しさと仕上がりは、氷の固さで8割決まると断言しよう!

水やジュースをカップに入れて凍らせる。ジュースは、なかなか凍らないので、何日か前から仕込が必要
いったん冷凍庫で凍らせた後、製氷室でカチコチに凍らせるといい

 本体は、上部のダイヤルを回すと簡単に2つに分解できる。コツを掴むまで片手で本体上部を持って、もう片方で上部のハンドルを回すといい。慣れてくれば、片手で分解もOK。

 あとは氷を分解した本体下部に、ポン! と入れるだけ。

宇宙船のハッチを開けるようなノブがあるので、これを30度ほど回すと本体を分解できる
上部がモーター、下部は氷を入れるようになっている

 専用の製氷皿から氷が取り出しやすいのも、この製品の特徴。

 カキ氷器についてくる専用製氷皿はどれもかしこも、しばらく水につけて置かないと取れない。その間に氷が解けてしまって、せっかくのカチカチの氷が台無しに!

 でもこの製氷皿は、皿をひっくり返し周りをキュ! キュ! と押すと、スポッ! と氷が取り出せる。内部にフッ素コートをしているかのように、つるん! と出てくるので楽チンなのだ。

製氷皿のまわりをキュ! キュ! と押すと、コロン! と氷が出てくる。これは超便利!

 氷を入れたら再び合体させるが、本体上部は氷をバネで押し付けるので、小学校低学年くらいの小さな子どもの力では無理かもしれない。バネをグイッ! と押し込むと、ツメがパチン! とはまりロックされる。

上部を押し込めば、スバイクが氷に食い込み、同時に本体上下がロックされる

 あとは上部のスイッチを押すと、カキ氷がシュカシュカ! と、勢いよく出てくる。

このネジで刃の具合を調整して、新雪からみぞれまで調整できる
スイッチを押すと勢いよくカキ氷が出てくる

 そしてこのカキ氷器最大のポイント。それは下部についている、刃の調整ネジ。このネジを時計と反対に回すと、新雪のようなきめ細かいフワフワの氷ができ、時計周りにまわすと「みぞれ」のようなガリガリした食感になる。

 好みに応じて刃を調整すれば、お好みのカキ氷が楽しめる。

フワフワの新雪のようなカキ氷。これ、めっちゃ美味しいし、頭がキンキンなりにくい
ガリガリ君のように、噛んだときに氷の小さなツブツブが、ガリ! っと美味しいみぞれ仕立てになる
並べてみると、違いが一目瞭然

 刃の具合にもよるが、だいたい30秒ぐらいで削り終わり、喫茶店で出てくるお茶碗一杯ぐらいの山盛りカキ氷ができる。あとは好みのシロップをかけて召し上がれ! もちろん何回かに分けて、氷とシロップの層を積み重ねるのもいいだろう。途中にガリガリのみぞれ層を入れるなんてことも簡単だ。

 新雪のようなフワフワカキ氷にすると、なぜか頭「キンキン」もあまりない。口に入れるとフワッ! となくなり、至福の涼しさを味わえる!

見よ! このきめ細かい氷! 蔵王の新雪みたいに、ふわふわのパウダースノーになる

話題の台湾風カキ氷はジャムやコンデンスミルクを使って

 台湾風のカキ氷は、あとでシロップをかけるのではなく、氷を作るときにジャムや砂糖、コンデンスミルクや牛乳を入れた氷を作る。こうして作った氷は、少しねっとりした感じになるため、かき氷器の刃を調整すると、カンナの切りくずや鰹節のように、氷を薄くリボン状に削れるのだ。

リボン状につながったかき氷、というよりシャーベットの台湾風かき氷。添付のレシピブックより

 こうして作ったかき氷は、カキ氷というより、シャーベットに近い食感になる。添付のレシピブックには、6種類の台湾風カキ氷が掲載されているので、ぜひ作って食べてみるといいだろう。

 どうにか簡単に台湾風を作れないかと、試行錯誤してみた。紙パックのフルーツジュースを凍らしたものでは、ちょっとサラサラすぎてリボン状にはならず。無念!

ドールのフルーツジュースぐらいの粘度ではダメ
パインジュースはサラサラのかき氷になってしまった。でもこれはこれで美味しい(笑)。ロースビーフに添えたりするとよさそう

 どうやら液体の粘度が重要になるようだ。ためしにトマトジュースで氷を作ったところ、台湾風な仕上がりに! ネクターのようにちょっとどろっとしたジュースを使うと、簡単に台湾風ができそうだ。

トマトジュースのようなドロドロしたジュースだと、台湾風になりやすい

手軽だからアイディアしだいでいろいろ活用できちゃう!

 とにかく手軽にカキ氷ができるので、活用範囲も広がる。夏の定番そうめんや冷麦、ざるそばにカキ氷を乗せて、キンキンに冷えた麺を食べるのもいい。ダシを凍らして暖かいごはんの上にダシカキ氷を乗せれば、冷製茶漬けもできる。ボン酢を凍らして、おひたしなどに掛ければ、夏の冷たいおつまみになる。

ボタンを押すだけで、喫茶店以上のかき氷ができる! これなら即効で元が取れる! だって5皿作ったら、もう2,500円分!

 しかも一般的なカキ氷器に比べるとかなりスリムでコンパクト。2Lのペットボトル2本分のすき間があれば、片付けておけるほどだ。キッチンに置いてあっても、さほど邪魔にならないし、オフシーズンの片付けも場所をとらなくていい。

 衛生面も考えられていて、氷が直接触れる場所はすべて丸洗いできる。上部のモーター部分は洗えないが、氷を押さえつけるスパイク部分は取り外し可能で丸洗いOK。下部の刃の部分、氷を支持する部分、下部本体はバラバラにできるので、洗い安く乾かすのも楽だ。

バラバラにできるから洗うのも簡単

 とにかく暑すぎる最近は、我が家でカキ氷を作りまくり。標準添付の2つの製氷皿では氷作りがまったく間に合わないので(笑)、製品とあわせて製氷皿の4組セット(だいたい1,000円ぐらい)を購入することをオススメ!

 これで氷を作っては、ジップロックコンテナの丸いヤツに入れて保管していくといい。

量販店や通販でも購入できる、ドウシシャ用の製氷皿
どんどん作って、ジップロックの丸いコンテナに入れて保存しておくといい

 日本全国猛暑が予測される2017年の夏。今年は、電動かき氷器がマストアイテムになるのは間違いない!

藤山 哲人