家電製品ミニレビュー
家族全員やみつきに! 冷凍不要で超なめらかアイスができる「アイスデリ プラス」
2017年7月31日 07:00
夏休みがやってきた。家にいる子供たちは、おやつタイムやお風呂上がりによくアイスクリームを食べている。市販のアイスクリームも美味しいが、今回はハイアールのアイスクリームメーカー「IceDeli Plus(アイスデリ プラス)」で、手作りに挑戦してみた。
メーカー名 | ハイアールジャパンセールス |
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製品名 | アイスデリ プラス |
型番 | JL-ICM720A |
実売価格 | 15,343円 |
特徴は、ペルチェ式の小型冷却装置を内蔵しているので、コンセントをさして材料を入れるだけでアイスクリームができること。以前も手作りアイスクリームに挑戦したことがあるが、冷凍室に入れて凍らせ、途中で取り出して何回か混ぜる必要があり、とにかく面倒だった。こうした手間がなく、1時間半程度で出来上がるという。
本体サイズは185mm×238mm×265mmで、消費電力は90Wと低い。
とろっとしたバニラアイスクリームは家族全員が大絶賛!
さっそく基本のアイスクリームを作ることにした。材料は生クリーム、牛乳、卵黄、グラニュー糖、バニラエッセンス。生クリームをのぞけば、家にあるものばかりだ。
冷凍庫に入れる必要はないが、条件がある。推奨使用室温は25℃以下で、最高でも30℃。今のような暑い時期だと、エアコンなしでは厳しい温度だ。
最初に卵黄とグラニュー糖を白っぽくなるまで混ぜて牛乳を加え、火にかけてとろみがつくまで温める。氷などで十分に冷ましてから、少し泡立てた生クリームと合わせ、バニラエッセンスを加える。次にアイスデリのMAX線まで入れて、本体にふたをセットする。泡立て等はすべてブレンダーを使ったので時間はかからなかったが、泡立て器などを使って手作業で行なうと、少々面倒かもしれない。
最後にメニューを選び、ボタンを押す。メニューは「かため」「やわらか」「シャーベット」「フローズン」「ジュレ」「冷スープ」の6種類で、今回選んだのは「かため」だ。
回転ブレードが回転し、冷やしながら混ぜていく。残り時間などが表示されるわけではないので、いつ終わるのかはわからないのは少々不便だと感じた。終わるとブザーが鳴るので、回転ブレードを上に上げてみた。回転して空気が取り込まれ、量が増えている。運転時間は約1時間30分だった。
付属のアイスクリームディッシャーで、4つ分のアイスクリームを作ることができた。「かため」で作ってもやわらかめだったので、夏場は「かため」で作ったほうがよさそうだ。
アイスデリで作ると、ハーゲンダッツのバニラアイスをさらに濃厚に、口当たりをまろやかにしたようなアイスクリームに仕上がる。できたてのアイスクリームがこんなになめらかで美味しいなんて、本当に驚きだ。
市販のアイスはどうしても業務用の温度が低い冷凍庫で冷やすので、一部シャリシャリするが、出来たてのバニラアイスはきめが細かく、とろりと溶ける食感がたまらない。コクもあって、甘さは控えめ。子供たちにも「また作って!」と大好評だった。
材料に一手間加えないといけないので「準備がちょっと面倒だなあ」と思っていたのだが、この美味しさを味わってしまうと「また作ろう!」という気持ちになる。材料もシンプルなので、子どもと一緒に安心して食べられるのも嬉しい。カロリーが気になるのであれば、一部をヨーグルトに換えても美味しそう。
なお、終了のブザーが鳴った後も保冷状態は続くので、すぐに取り出せなくても溶ける心配はない。ただし、入れたままにしていると中のアイスクリームが固くなっていくので、早めに取り出したほうがなめらかな食感を楽しめる。残ったアイスクリームを冷凍するとカチカチになるので、出来たてをすぐに食べるのがオススメ。
コールド・ストーン・クリーマリーのような具たっぷりアイスクリームも!
残ったバニラアイスをベースにしてミックス冷凍フルーツを混ぜた。本体容器のMAX線までたっぷりと冷凍フルーツを入れ、「かため」モードでスタート。中で自動で撹拌してくれる。1時間20分ほど運転したら、中身を取り出す。
冷凍フルーツを混ぜると、濃厚なアイスクリームの中に爽やかな酸味も広がって、ヘルシーな印象だ。フルーツがゴロゴロしているアイスクリームは、トッピングを混ぜて目の前で作ってくれる「コールド・ストーンのアイスクリームみたい!」と子供たちも大興奮。好きなフルーツを追加できるのも、手作りならではの楽しみ方だ。
早く冷やせる「冷製スープ」が夏の定番メニューになりそう
枝豆の冷製スープを作ってみることにした。小鍋に水、玉ネギ、コンソメを入れて玉ネギがやわらかくなるまで煮込み、茹でた枝豆を入れて、つぶす。ミキサーやフードプロセッサー、ブレンダーなどを使う。しっかり潰してから、生クリームと牛乳を足す。
この時点ではまだほんのりと温かいのだが、そのままアイスデリに入れてみた。冷製スープは、いったん加熱調理したものを冷やさなければならない。粗熱をしっかりとって、冷蔵庫に入れて……という手間が発生するメニューだ。しかし、アイスデリを使えば、この“粗熱をとる”手間がなくなる。
冷製スープは、アイスクリームのように空気を含んで増えることはないので、MAX線を越えて500ml程度の材料を調理することができる。我が家は4人分なので一杯になるまで入れて作った。
少し温かい状態で本体に注ぎ、「冷スープ」メニューを選んで運転したところ、約40分で冷えた冷製スープができていた。冷製スープは冷やす手間が面倒なのであまり作らなかったが、食卓に出したところ、家族全員が大喜び。暑い日に冷えたポタージュスープは、食欲がないときでも飲みやすいようだ。生クリームを入れなくてもさっぱりしていて美味しい。
こんなに簡単にできるのであれば、冷製スープを色々作りたくなる。夏の定番メニューが新たに追加されたので、夏休みで3食作らなければならず、頭を悩ませている主婦としては助かっている。
シャリシャリトマトドレッシングで、冷たいサラダの完成
トマト、にんにく、しょうが、めんつゆなどを入れてブレンダーでかくはんし、「フローズン」モードで、シャリッとしたシャリシャリトマトドレッシングも作ってみた。調理時間は約1時間。
野菜と一緒に口に入れると、冷たさにびっくり。想像しているサラダの温度ではないので、家族全員が最初は戸惑っていたが、慣れてくるとキーンとしたサラダがやみつきに。色々アレンジして、シャリッとしたドレッシングを色々試してみるのもおもしろそう。スペシャルな前菜として、パーティなどで出したら話題になるかもしれない。
お手入れは大変ではないが、中の容器は外せるようにしてほしい
お手入れについては、脂肪分が高い生クリームを使うことが多いので、しっかり洗う必要がある。容器の部分は外れないので、本体ごとシンクに運んで洗わなければならない。本体の重さは2.5kgしかなく、手をひっかける部分があるので洗うのはそれほど大変ではないが、本体サイズが大きいので狭いシンクだと洗いにくい。本体の容器部分は外して洗えるようにしてほしい。
濃厚なアイスクリームは、冬も楽しめそう!
最近は冬でも市販のアイスクリームが売れているとのことだが、「アイスデリ プラス」でがあれば、寒いときに温かい部屋で食べたくる濃厚アイスクリームができるのは嬉しい。ゆでたカボチャやチョコレートを追加して、コクのあるアイスクリームを温かい部屋で食べるのも楽しみだ。フリージング・クッカーなので季節家電のようにも思えるが、アイスクリーム好きな我が家では一年中出番がありそう。
ほかにも、シャーベットやフローズンアイスもできるので、お酒を入れて作れば大人スイーツも楽しめる。そういったレシピもハイアールのサイトで少しずつ増えていて、見ているだけでもワクワクする。好みのフルーツやフレーバーを追加して、自分好みの味を見つけてほしい。