神原サリーの家電 HOT TOPICS

家電のプロが指南! 新生活の家電製品の選び方

〜キレイ好き男子から料理好きアラサーまで、ライフスタイルに合わせた組み合わせはコレ

 進学や就職、転勤など、この春から新生活を始める人も多い時期。家電量販店の店頭やチラシでは、一人暮らしのための家電セットが紹介されている。そこで、今回は新生活を始めるにあたってそろえておきたい家電の種類や選び方を解説しよう。

キッチン家電(1)〜これだけはそろえておきたい

 調理家電は毎日の食生活を支える大切なパートナー。一人暮らしだからこそ、必要な家電、あると便利な家電をピックアップしてみた。予算の制約があるとは思うが、デザインやカラーも大切なポイントになる。同じトーンでそろえるもよし、電気ケトルなどにお気に入りのカラーを採り入れてみるもよし。食事の支度が楽しくなるものを選ぶようにしたい。

<炊飯器>

 3〜3.5合炊きの小釜なら、熱伝導がいいのでマイコンタイプでも比較的おいしく炊ける。とはいえ、おいしさにこだわりたいなら、なるべく内釜の厚みがあるものを選びたい。また、無洗米コースや早炊き、おかゆなどの機能もあると便利だ。

 ちょっと変わったところでは、ごはんとおかずが同時に調理できるタイガーの「tacook(タクック)」も、手間をかけずに自炊したい人にはおすすめ。キッチンが狭くて炊飯器の置き場所に困るなら、アルファックス・コイズミの「ミニライスクッカー」という選択肢もある。1.5合炊きの超コンパクトな炊飯器で0.5合から炊飯が可能。蒸し料理もできる。

タイガー魔法瓶「タクック JAJ-A550-KC」。実勢価格は7,380円前後
アルファックス・コイズミ「ミニライスクッカー ARC-103W」。実税価格3,568円前後

<冷蔵庫>

三菱電機「2ドア冷蔵庫 MR-P15W」(146L)。実勢価格は36,800円前後

 これからの10年のライフスタイルを見据えて選びたいのが冷蔵庫。省エネ性から見ても、大きめサイズが望ましいが、設置性を考えるとなかなかそれも難しいところ。自炊の頻度やレンジなどの設置場所を考えて、容量や高さを選ぶようにしたい。引っ越しが多い場合は、ドアの向きを変えられるタイプも便利だ。

 そのほか、ワンルームの場合など、寝室の近くに冷蔵庫を置かなければならないので、静音性も重要なポイントになる。三菱電機の容量146Lの「2ドア冷蔵庫 MR-P15W」は22dBと、音が静かなのが特徴だ。

<電気ケトル>

 カップ1杯なら沸騰するのに50秒〜1分程度とスピーディさが人気の電気ケトル。コーヒーを淹れる時にも、カップスープやラーメンを食べる時にも活躍する。使う分だけ沸かし、保温をしないため、ムダな電気を使わず省エネにも。ただし、使う際にはドライヤーなどと同時に使うとブレーカーが飛ぶこともあるので注意しよう。

<電子レンジ+ポップアップトースター>

 ごはんやおかずの温め直しや、コンビニ弁当の温めが主体だという人は、オーブン機能を省いた電子レンジをセレクトし、トースト専用のポップアップトースターを組み合わせて使うのもおすすめの方法。たとえば、高いデザイン性で人気の±0(プラマイゼロ)のポップアップトースターは1枚焼きなので驚くほどコンパクト。表面はサクッと、中はふっくら焼けて、しかもスピーディ。朝食にはトースト派という向きには、オーブントースターよりも場所を取らずに便利に使えるだろう。

カラフルな本体ボディが印象的なデロンギの電気ケトル「kMix boutique SJM010J」。実勢価格6,700円前後
±0「ポップアップトースター XKT-V030-SH」。実勢価格は5,250円前後

<コンパクトサイズのオーブンレンジ>

 レンジ機能だけではなく、オーブン機能も欲しいという人には、庫内サイズが16L程度のコンパクトなオーブンレンジがおすすめ。トーストやのみもの、コンビニ弁当、解凍など、よく使う機能がワンタッチで選べるものなら、手軽に使える。

<グリル鍋/ミニホットプレート>

 キッチンに立って料理をしなくても、食卓で調理してそのまま食べられるのが魅力の調理家電。ミニサイズのプレートなら場所も取らず、パンケーキやベーコン、目玉焼きなど、朝食の準備にも活躍する。

キッチン家電(2)〜料理好きな人、お弁当派に

 毎日自炊したり、お弁当を持参する人、健康に気をつけたい人は、基本の調理家電に次のような家電をプラスしてみてはどうだろう。

<IH調理器>

 ワンルームのキッチンだと、熱源が1つしかないところもある。グリル鍋やミニプレートを利用するほかにも、コンパクトサイズのIH調理器が1つあると揚げ物や煮込み料理、食卓での鍋ものなど料理の幅が広がる。温度の設定が簡単で、お手入れがしやすいのも魅力だ。

<スチームオーブンレンジ>

 料理の上級者やお菓子作りをしたい人には、スチーム機能を使った茶わん蒸し・シュウマイなどの蒸し料理やスポンジケーキなどのお菓子作りのほか、過熱水蒸気でのヘルシー調理ができるスチームオーブンレンジがおすすめ。

<ミキサー/ブレンダー>

 ビタミンたっぷりの果物や野菜を一度にたくさん摂取するには、ジュースにするのが一番。時間に追われて、食欲のない朝でもフレッシュジュースやスムージーなら手軽だ。

無印良品の「コンパクトIH調理器 KIH-R121」。30cm四方に収まるコンパクトなサイズが特徴。販売価格は6,210円
葉もの野菜を押し込む「スムージーバー」が付属するパナソニックのミキサー「ファイバーミキサー MX-X109」。実勢価格は13,000円前後

家事家電編〜嫌いな家事ほど高機能なものを

 洗濯、掃除、アイロン掛けなど面倒に思われがちな家事も、自分にぴったりの家電を上手に使うことで楽しくこなせるもの。嫌いな家事ほど、一点豪華主義で高機能なものを選ぶのも手だ。

<部屋の掃除>

 一人暮らしの住まいなら、サッと取り出してすぐに掃除ができるスティッククリーナー1台でも十分。高いところや棚の上などの掃除にも便利なハンディクリーナーとの2WAYタイプを選ぶとさらに利便性が高まる。

 また、予算が許すなら、「ロボット掃除機+ハンディクリーナー」という組み合わせもアリだ。ロボット掃除機導入の良いところは、片付け上手になることと、ベッドやソファのの下まできれいにしてくれる働き者の様子に、愛着がわくこと。ロボット掃除機が取りこぼしたゴミや、棚の上などの掃除のためにハンディクリーナーを併用すれば、家の掃除は完璧だ。

<洗濯/アイロン>

 防水パンの大きさによって、選択肢が変わってくるのが洗濯機。一人暮らしなら洗濯容量4.5〜5kg程度の全自動洗濯機があれば、ある程度のまとめ洗いにも対応できる。乾燥機能付きを望む場合は、タテ型洗濯乾燥機なら、コンパクトサイズなので設置性がよく、雨の日が続くときなどにも重宝する。最初から最後まで乾燥機能に頼るのでなく、30分ほど乾燥機能を使ってから部屋干しにすれば仕上がり感もよく、部屋干しの時間も短縮される。

 スーツの背中についてしまった横ジワ、スラックスやスカートの座りジワなどに大活躍するのがハンディタイプのスチーマー。ハンガーに掛けたままの状態でシワを伸ばすことができ、衣類についたニオイの除去にも役立つ。そのほか、洗濯後に何となく仕上がり感がよくないカットソーなども、スチームの力でふっくらと生地が元に戻って見た目もぐんとアップするので1つあると便利だ。また、スラックスなどに折り目をきちんとつけたい場合は、はさんで使うタイプのアイロンがおすすめ。

石崎電機製作所「シュア ハンドスチーマー SSH-601」。実勢価格は2,480円前後
小泉成器「ポータブルアイロン KAS3000P」。実勢価格は2,980円前後

 やっぱり普通のアイロンも用意しておきたいという向きには、掛け面に滑りの良いコーティングが施されたものなら、すいすい進んで仕上がりもきれいに。ハンカチ程度のアイロン掛けならコンパクトで安価なものでも十分だが、ワイシャツ類やスラックスの折り目などにもかけるなら、スチーム量の多いパワフルなものを選ぼう。

美容・健康家電〜習慣化することが大事

 シャンプー後の乾燥やヘアスタイルのセットに欠かせないドライヤーだが、高級機種は別として、無造作に選んでしまいがち。本体が軽量で、風量が多いものがおすすめだ。小泉成器の「HUGE(ヒュージ)」シリーズの新製品「KHD-1239G」は、420gと軽量ながらハイパワー。52dBと、夜間でも音を気にしないで使える静音性の高さも魅力だ。

 また、自分の健康状態を把握するには、「計測」を習慣化することが大切。体重の増減を知るだけでもかなり効果があるが、できれば体組成計を使って体脂肪、水分量、筋肉量、基礎代謝量、骨量などもチェックしておきたいもの。たとえばタニタの体組成計「インナースキャンBC-750」は女性向けのデザインというだけでなく、機能も充実。体重の急激増減をブザーで知らせる機能なども搭載しており、健康的なダイエットをサポートするほか、女性のダイエットに適した時期をランプで知らせる「女性ダイエットモード」も搭載している。

小泉成器「HUGE マイナスイオンヘアドライヤー KHD-1239G」。実勢価格は2,980円前後
タニタ「体組成計 インナースキャン BC-750」。実勢価格は7,400円前後

 体重が減っても、体脂肪率が増えていたり、筋肉量が減っていたりということであれば、それは問題。1駅分歩いてみる、エスカレーターには乗らない…などを心掛けて少しでも体を動かすきっかけになるので、ぜひ計測する習慣をつけたいもの。活動量計を身につけて、毎日の歩数やエネルギー消費の量をチェックしてみるのも、意識づけに役立つ。

キレイ好き男子から料理好きアラサーまで、ライフスタイルに合った組み合わせはコレ

 以上、一人暮らし向け家電の基本的な選び方を押さえたところで、「冷蔵庫、レンジ、洗濯機、クリーナー」の4製品について、ライフスタイルや予算を考慮したおすすめの組み合わせを、4パターン提案してみよう。今回想定したのは『シンプルキッチン&きれい好き男子』『自炊はほどほど、洗濯にこだわりたいおしゃれ男子』『料理好きでちょっとリッチなアラサー』『予算控え目のシンプル派』の4パターン。これはほんの一例だが、参考にしてほしい。

<シンプルキッチン&きれい好き男子>

 自炊はあまりせず、外食やコンビニ弁当が多い人向けのセレクト。ハイアールのシングル向けのラインから、106Lのコンパクトな冷蔵庫「JR-N106E」と、大きめのお弁当も楽々入って温められるフラットな庫内の電子レンジ「JM-FH18A」の組み合わせだ。

 洗濯機はあると便利な乾燥機能もついた5kgのタテ型タイプ。天面がフラットなデザインなので洗濯機の上に洗濯かごなども置けて、見た目もすっきり。掃除機には、4〜5万円とちょっと高価なダイソンのスティック&ハンディタイプのサイクロンクリーナー「DC45」をピックアップした。

ハイアールの容量106Lの「2ドア冷蔵庫 JR-N106E」。実勢価格は20,600円前後
ハイアール「フラットレンジ JM-FH18A」。実勢価格は8,430円前後
ハイアール「タテ型洗濯乾燥機 JW-G50C」。実勢価格は29,800円前後
ダイソン「デジタルスリムDC45モーターヘッド」。実勢価格は49,800円前後

 冷蔵庫とレンジはブラックを選んだので男性向きとなっているが、同じシリーズでホワイト系もあるので、料理は苦手だけれどきれい好きな女子にもおすすめだ。

<自炊はほどほど、洗濯にこだわりたいおしゃれ男子>

 冷蔵庫とレンジは“きれい好き”タイプと同じセレクト。ここで力を入れたのは、洗濯機。選んだのは、タテ型ながら乾燥機能も充実した日立の人気洗濯機「ビートウォッシュ」の6kgタイプ。洗濯槽や排水ホースの自動お掃除機能もついていて、使い勝手もバッチリ。これまでなかったブラックのカラーを採用した、コンパクトサイズのシングルユースの一台だ。

 掃除機はコードレスながらリチウム電池を搭載し、ハンディとしても使えてパワフルなブラック&デッカーの「フロアフレキシー」をピックアップ。棚の上などに出しておけるおしゃれなデザインもポイントだ。

日立アプライアンスのタテ型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ BW-D6PV」。実勢価格は89,800円前
BLACK&DECKER「FLOOR FLEXI(フロアーフレキシー)」。実勢価格は14,550円前後

<料理好きでちょっとリッチなアラサー>

 引き出し式の冷凍室が充実していて、省エネ性にも優れたハイアールアクアのおしゃれな2ドア冷蔵庫冷蔵庫「AQR-D27B」と、ヘルシー調理やお弁当づくりもお任せのウォーターオーブン「ヘルシオ」のコンパクトタイプの組み合わせ。

ハイアールアクア「2ドア冷蔵庫 AQR-D27B」。実勢価格は89,800円前後
シャープ「ヘルシオ AX-CX3」。実勢価格は34,800円前後
ハイアールアクア「全自動洗濯機 AQW-S451」。実勢価格は23,700円前後
iRobotのロボット掃除機「ルンバ620」。実勢価格は43,000円前後

 そして、憧れのロボット掃除機「ルンバ」も投入。ルンバの中でも「620」は、最上位機種の700シリーズと同等の掃除能力を持ち、バーチャルウォールも1台付属したお買い得モデル。曜日や時間などを設定できるスケジュール機能はないが、愛着のもてる1台になるはず。洗濯乾燥機は、“きれい好き”でもセレクトしたハイアールのシンプルなデザインの5kgタイプ。

<予算控え目のシンプル派>

 引っ越しが多く、流動的な生活設計の人のために、シンプルで値ごろ感のあるものをセレクトした。シャープの容量137Lの2ドア冷蔵庫「SJ-14X-W」は設置場所に合わせて、ドアを右開きにも左開きにも付け替えられる「つけかえどっちもドア」が特長。冷蔵庫の上に載せられるシンプルなオーブンレンジとの組み合わせだ。

容量137Lのシャープ「2ドア冷蔵庫 SJ-14X-W」。実勢価格は32,300円前後
シャープ「オーブンレンジ RE-S15F」。実勢価格は13,600円前後
容量3.3kgのコンパクトな洗濯機。ハイアール「全自動洗濯機 JW-K33F」。実勢価格は17,500円前後
エレクトロラックス「エルゴラピード・プラス」。実勢価格は29,800円前後

 ハイアールの洗濯機「JW-K33F」は3.3kgのコンパクトサイズだが、まめに洗濯をする人ならこれで十分。掃除機には、部屋のアクセントにもなって使いやすい、エレクトロラックスのコードレススティッククリーナー「エルゴラピード・プラス」を選び、で暮らしに彩りを添えている。

 以上、4月から新生活がスタートする人向けの家電製品の選び方や、組み合わせパターンを提案してみたが、いかがだったろうか。参考にしていただければ幸いだ。

神原サリー

新聞社勤務、フリーランスライターを経て、顧客視点アドバイザー&家電コンシェルジュとして独立。「企業の思いを生活者に伝え、生活者の願いを企業に伝える」べく、家電分野を中心に執筆やコンサルティングの仕事をしています。モノから入り、コトへとつなげる提案が得意。生活家電・美容家電分野の記者発表会にはほぼすべて出席。企画・開発担当者や技術担当者への取材も積極的に行い、メーカーさんの現場の声を聞くことを大切にしています。