読者投稿
30年余の会社員生活、机にいつもあったカシオの関数電卓
2024年3月25日 06:30
メーカー・製品名
カシオ計算機「電子式卓上計算機(関数電卓) fx-101」
投稿者
東京都 N.Tさん
購入時期
1976年春
購入時の金額
2万円弱くらい?
思い出
電機メーカーに就職した頃に、専門職で「ネジの権威」と呼ばれている方がいらっしゃいました。その方が、黒い大きめの電卓を片手に、部下の設計した図面をチェックされて「これM4じゃ持たんだろ、計算し直せ」など指示していました(「M4」とは、径4mmのネジのこと)。
その、いかにも重厚で信頼のおけそうな電卓に一目ぼれし、秋葉原で探して同じものを買いました。我ながらミーハーですね。
以降、在職30年余の私の机上には、その電卓があり、けっこう目立つので、同僚に注目されました。
ボウリング大会にも持参して威力を発揮しました。当時はスコアを、自分で計算して紙に記入する必要がありました。暗算で記入して、後日、計算違いが発覚して、大会の順位が入れ替わる事件もありましたので、電卓の威力は絶大でした。
ソフト部門に異動した時、16進計算や2進←→16進変換が必要となり、米TI社の電卓も買いましたが、非常に使いにくく、普段使いにはもっぱらこの黒い電卓を使い、「やはりカシオだ」と思いました。
カシオの「fx-101」は、10桁の蛍光表示管で、今の700関数などの機種には足元にも及ばない18関数でしたが、基本の三角関数や度数変換、標準偏差、メモリー、√(ルート)、π(パイ)があるので十分です。しかしまだカッコ機能はありませんでした。
定年退職後にも日常計算に活躍しております。緑の蛍光表示管の色は癒されますね。デジタルカメラやパソコン、携帯電話などは、どこか不具合が生じて、10年使えた試しがありません。電気製品で40年近く持つというのは、今の製品では考えられないことで、当時の工業製品のレベルが、いかに高かったかが伺われ、愛着が湧きます。電池はよく食いますが……。
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