読者投稿

ソニーのデジタルHDビデオカメラレコーダー「HDR-FX1」

「わたしの思い出家電」は、自宅にある、もしくはあった懐かしい家電製品を、それにまつわる思い出とともに紹介する読者投稿コーナーです(編集部)

メーカー・製品名
ソニー「デジタルHDビデオカメラレコーダー HDR-FX1」

投稿者
長野県 今井さん

購入時期
2004年11月頃

購入時の金額
350,000円くらい(アクセサリーキット含む)

思い出

 2003年12月から始まった地上デジタル放送によって、テレビ放送が全面的にデジタルハイビジョン化され、その圧倒的な画質(情報量)に驚かされました。当然自分もそんな高精細な絵が撮影できたら、という気持ちが出てきたところに、ビクター(現在のJVC)からコンシューマ初のハイビジョンビデオカメラ「GR-HD1」がリリースされます。ただしこのカメラは720/30Pと呼ばれる規格のもので、当時のハイビジョン放送の1080/60iとは異なるものでした。

 それから待つこと1年、SONYから満を持してリリースされたのが「HDR-FX1」です。地上/BSデジタル放送と同じ1080i方式のハイビジョンカメラで、当時主流だったDVビデオテープにMPEG2-TS形式で記録する「HDV」方式のカメラでした。にしてもHDR-FX1は大きなカメラで、それまで使っていたDV方式のハンディカム「DCR-TRV10」と比べると、まるでモンスターです。運動会などに本機を持ち込むとそのサイズからか、注目を浴びたのを覚えています。

 本体重量が2kgくらいあるので、さぞかし重くて撮影は大変かと思いきや、別売のショルダーブレースと組み合わせて肩乗せスタイルで使うと思いのほか扱いやすく、重さからくる安定感もあって三脚無しでも見やすい絵が撮れる名機でした。

 しかしその後のビデオカメラの進化は凄まじく、記録媒体はテープからHDD、そしてメモリーカードへと変わり、重量も本機の1/10程度まで軽量化されました。テープ媒体の場合ダビングするにも実時間が掛かる上、テープの保管にも気を使います。そしてHDR-FX1もいつしか使わなくなり、手放してしまいました。

 現在ではスマートフォンで4K動画が撮影できる時代になり、本機の存在は今では古き良き思い出となっています。

投稿募集

 「わたしの思い出家電」は、読者の皆様の思い出が詰まった懐かしい家電を募集しております。すでに捨ててしまったものでも、写真が残っていればOKです。AV家電でも構いません。

   お名前、お住まいの都道府県、製品名、品番、メーカー、購入時期、購入時の金額、その製品に関する思い出を300字前後でお書き添えの上、製品の画像を 編集部まで電子メールに添付してお送りください。メールの件名(Subject)には「思い出家電」とお書きください。画像の容量に制限はありませんので、なるべく高解像度のものをお送りいただけると幸いです。

 掲載された方には、Amazonギフト券1,000円分を差し上げます。なお掲載に当たっては、編集部で文章に手を加えさせて頂くことがあります。ご了承ください。

◎電子メール宛先:kaden-watch@impress.co.jp