三菱重工、ナノレベルの微細な水の粒子を放出する高級エアコン

ビーバーエアコン SPシリーズ

　三菱重工業は、美肌効果や菌の抑制が期待できる微細なミストを放出するエアコン「ビーバーエアコン SPシリーズ」を、10月中旬に発売する。6/8/10/12/14/18畳タイプが用意され、価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は18万～25万円前後。

　同社のエアコンでは最高級モデルに当たるシリーズ。APF(通年エネルギー消費効率)が高く、8畳タイプでは6.8となっている。

　新機能としては、「ナノミストイオン」の発生機能を搭載した。これは、空気中から補修した水分を浸湿膜に通し、微細な水の粒子を作り出す「ナノミスト」と、空気中の水素と酸素にプラズマ放電を加えて生成する「プラズマイオン」を空気中に放出することで、美肌・美髪効果や、菌の抑制効果が発揮できるというもの。ナノミストは直径が約10～40nm(ナノメートルは10億分の1m)と、直径約6,000nmの水蒸気よりもさらに細かいため、細胞への浸透力が早いという。なお、冷暖房をしなくても、ナノミストイオンの単独運転にも対応する。

ナノミストによる効果の一覧。美肌・美髪に効果があるという

　また、同じく三菱重工が販売するハイブリッド式加湿器「SHKシリーズ」との連動運転も可能。エアコンの湿度センサーの検知情報に基づき、エアコンから加湿器に対して運転・停止する信号を送信。信号を受信した加湿器は、設定温度に基づいて自動で運転・停止する。

　エアコン単体のセンサー機能としては、人の動く量を検知して設定温度を自動調整する「人感センサー」機能を搭載。不在時にはパワーを抑えた運転を行ない、一定時間人がいない場合は、自動で停止する。人の動きを検知すると、初期設定温度の運転に戻る。

　室内機は、風路設計に流体力学を応用した「JET BODY」仕様。少ない電力で大風量が吹き出せるという。また、左右に独立したフラップとルーバーを採用することで、室内の全16エリアから好みのエリアだけを空調する「エリア空調」運転もできる。

　このほか、室内が高温・高湿になると、室内機のランプが点灯し、エアコンの運転を推奨する「ヒートアラーム機能」、リモコンに室内温度・湿度、室外温度、電気代、エコレベルを表示して、ユーザーの節電を促す「見てみて機能」も備える。

三菱重工の加湿器との連動機能も備えている

過剰な空調を控えて節電する「人感センサー」を搭載。人が不在時には運転を抑える