3月の家電出荷額、2カ月連続のプラス

~冷蔵庫、洗濯機、エアコンが軒並み好調

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2012年3月の家電出荷額を発表。国内出荷額は1,798億円で、前年同月比3.9%増で2カ月連続のプラスとなった。

 製品別では、冷蔵庫、洗濯機、エアコンといった主力製品が軒並み好調だった。冷蔵庫は出荷額が同比3.9%増の310億円で、3カ月連続のプラス。出荷台数は同比2.5%増の41万5千台で、2カ月連続のプラスとなった。中でも伸び幅が大きかったのが「401L以上」の大型タイプで、同比9.4%と3カ月連続で伸長した。

 洗濯機は出荷額が同比8.6%増の261億円で、7カ月連続のプラス。出荷台数は同比1.3%増の50万4千台で、2カ月連続で微増している。このうち、洗濯乾燥機は同比17%増の13万4千台で、7カ月連続の2桁増となり、洗濯機全体の出荷台数を後押しした。

 ルームエアコンは出荷額が同比8.6%増の505億円、出荷台数は同比12%増の67万9千台となり、いずれも2カ月連続のプラスとなった。

 このほか、掃除機と炊飯器はいずれも出荷額と台数で前年を上回り、好調に推移したが、電子レンジはも出荷額と台数ともに前年を下回った。

3月の出荷額は、冷蔵庫、洗濯機、エアコンが軒並み好調で、前年同月を上回っている

2011年度の出荷額は前年を下回るも、高い水準を維持

 2011年度の国内出荷額は2兆2,054億円で、家電エコポイント制度の後押しや記録的猛暑で好調だった2010年度の水準には1.7%及ばなかった。とはいえ、節電志向の高まりによる、省エネ製品の需要増加もあり、過去10年では、2010年度に次いで2番目に高い出荷額となった。






(小林 樹)

2012年4月25日 17:01