三菱、まとめ洗いに便利な除湿能力12Lの除湿乾燥機

~最大40%節電できる「節電モード」も新搭載

 三菱電機は、除湿能力12Lの衣類乾燥除湿器「MJ-120GX」を4月21日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は49,800円。

 同社独自の赤外線センサー「部屋干し3Dムーブアイ」搭載により、洗濯物の表面温度を検知し、洗濯物の位置や乾き具合によって自動で運転を制御する衣類乾燥除湿器。

MJ-120GX使用イメージ吹き出し口に備えられている独自の赤外線センサー「部屋干し3Dムーブアイ」により、洗濯物の位置と乾き具合を検知、自動で送風を制御する

 新製品のMJ-120GXでは、1日あたりの除湿能力を従来の10Lから12Lに向上した点が特徴。同社によると、東日本大震災以降の節電需要による洗濯周りの節電行動として、「洗濯の頻度を減らす(まとめて洗濯する)」を答えた人は約4割に上り、まとめ洗いをする人が増えているという。また、同社の試算によると、3kgの衣類を2回に分けて洗濯、除湿器によって乾燥するよりも、6kgの衣類を一度に洗濯、乾燥させた方が約20%の節電になるという。これらの背景を元に、新製品では6kgのまとめ洗いに対応する除湿能力12Lのモデルを用意したという。

 省エネ性能も強化した。本体に搭載しているムーブアイでは濡れた衣類を検知し、その部分を狙って送風するが、従来では、濡れた衣類が2つ以上ある場合、衣類の間の不要な範囲にも送風していた。新たに搭載した「エリアカット制御」では、衣類の間が離れている場合、その間の空間は送風をカットする。これにより、ムダのない乾燥ができるようになり、従来より約5%の節電効果があるという。

 同社によると、これまで衣類乾燥除湿器を効率的に使うには、洗濯物の干し方が大きく影響していたため、「ある程度、ユーザーに干し方をゆだねるしかなかった」というが、エリアカット機能搭載により、衣類の干し方に頼らず、常に効率的な運転が可能になったという。

衣類と衣類の間の不要な空間への送風をカットする「エリアカット制御」を新たに搭載した写真では赤いポロシャツだけが濡れていて、青と緑のポロシャツは乾いた状態ある。その場合、赤いポロシャツだけを狙った運転が可能だという本体上部の液晶画面でも制御状態が確認できる

 運転モードとしては「節電モード」も搭載する。これは、乾燥工程の前半は送風0のみで運転し、後半は除湿運転に切り替えるモードで、標準モードより乾燥時間はかかるものの、消費電力は約40%低減できる。衣類乾燥時間(衣類2kgの場合)は約174分で、標準モードの64分に比べ、約110分長くなる。

 また、浴室の除湿に便利な「浴室カビガード」モードも搭載。脱衣所から浴室に乾いた風を送ることで、湿度50%の状態を約4時間維持し、浴室のカビ菌糸の成長を約80%抑制するという。

 使い勝手の面では、大型の液晶パネルを本体上部に搭載した。これにより、ムーブアイによる送風制御が目でわかりやすく確認できるようになったほか、タイマー設定も1~9時間まで1時間単位で行なえるようになった。

 本体サイズは534×360×210mm(幅×奥行き×高さ)で、除湿能力は向上しながらも従来機種と同等とした。重量は13.5kg。排水タンクの容量は3Lで、タンクが満水になると自動で運転停止する機能も備える。本体カラーはシャンパントパーズ。

本体上部には大型の液晶パネルを搭載した。運転状態が一目で確認できるほか、タイマー設定なども細かくできるようになった給水タンクは、本体側面から取り出す容量は3L

 下位機種として、除湿能力10Lで、液晶パネルなどを省略した「MJ-100GX」を同時発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は42,800円。本体カラーはアッシュブルー。

除湿能力10Lの「MJ-100GX」本体上部の操作部。液晶パネルは省略されている





(阿部 夏子)

2012年4月9日 13:00