パナソニック、お風呂の残り湯の熱を有効活用するエコキュート

 パナソニック エコソリューションズ社は、浴槽の残り湯の熱を有効利用するエコキュート「KUF/KFシリーズ」20機種を、6月20日より順次発売する。希望小売価格は645,750円~984,900円(工事費別)。

エコキュート HE-KU37FQS ウォームシルバーアイボリー

 大気熱でお湯を沸かすヒートポンプ式給湯器「エコキュート」の新製品で、従来機種では利用されずに捨てられていた、浴槽の残り湯の熱を有効活用する「ぬくもりチャージ」機能を搭載した点が特徴となる。

 ぬくもりチャージでは、貯湯タンク底部の低温水を取り出し、残り湯の熱と熱交換することで、タンク内に熱をチャージし、翌日の湯の沸き上げを節約する。同社によると、翌日の湯張りに掛かるエネルギーが最大で約10%節約でき、さらに毎日1回「ぬくもりチャージ」をすることで、10日間で1回分の湯張りにかかるエネルギーが節約できるという。

入浴後に浴室のリモコンで「ぬくもりチャージ」を開始。残り湯の熱をタンクにチャージし、翌日分の沸き上げのエネルギーを節約するぬくもりチャージ運転の仕組み

 また、ひとセンサーと湯温の変化を学習して制御する「エコナビ」機能も搭載。エコナビなしの場合と比べて、冬の浴槽不在時で最大約35%の省エネ効果があるという。

 節水機能では、シャワーに強弱のリズムを付ける「リズムeシャワー」を採用。通常と比べて、最大で約10%の節水効果があり、また心地よさも実現できるという。

 リモコンでは、ぬくもりチャージやエコナビ、リズムeシャワーによる節約効果が確認できる「給湯ガイド」を用意。達成感を感じながら、省エネ・節水に取り組めるという。

 このほか、非常時にタンクの水を生活用水として使用する時のために、非常用取水栓の角度を変更。また、先端をグレーとすることで視認性を向上している。

各種省エネ機能の効果を表示する「給湯ガイド」をリモコンに搭載
非常時にタンク内の水が使いやすいよう、

 最上位機種「HE-KU37FXS」のサイズは、貯湯ユニットが600×680×1,810mm(幅×奥行き×高さ)で、ヒートポンプユニットが799×299×660mm(同)。電源は単相200V。最高使用圧力は320kPa。入浴時の爽快さを向上する効果があるとされる酸素入浴機能も付いている。






(正藤 慶一)

2012年4月2日 14:57