オークローン、「スイブルスイーパー」の類似品を販売したアイリスオーヤマを提訴

オークローンが公開した、スイブルスイーパーと類似品の比較写真

 オークローンマーケティングは、同社が販売するコードレス掃除機「スイブルスイーパーG2」の類似品を輸入・販売したとして、アイリスオーヤマとその子会社のアイリスプラザに対し、東京地方裁判所に提訴したと発表した。アイリスオーヤマに対して、1億円の損害賠償金の支払いと、類似品の輸入販売の差し止め、謝罪広告の掲載を求めている。

 オークローンマーケティングは、ショッピングブランド「ショップジャパン」「ヒルズコレクション」「エクサボディ」を展開する通販会社で、スイブルスイーパーG2を国内で販売している。

 オークローンによると、アイリスオーヤマは小売店及び直販サイト「アイリスプラザ」にて、スイブルスイーパーG2に似たデザインの商品を輸入・販売していたという。オークローンではアイリスオーヤマに対し、類似品の輸入販売行為によって、消費者がスイブルスイーパーG2と類似品を間違える恐れがあるとして、不正競争防止法に違反する旨を通告したものの、類似品の色彩を赤から白に変更したうえで、現在も販売を継続しているという。

 オークローンでは提訴に至った理由として、アイリスオーヤマが要請に対して不誠実な対応をしたこと、類似品がスイブルスイーパーG2と並べて販売されるなど被害が多大であることを挙げている。

 オークローンではまた、類似品の販売業者に対して通告や訴訟などで厳正な姿勢で臨み、ユーザーと知的財産を守るために強力な取り組みを推し進めるとしている。



(正藤 慶一)

2012年3月30日 16:47