フィリップス、転倒を判断して自動通報する高齢者サポートサービス

~コール用のペンダントにセンサーを内蔵
「フィリップス緊急通報サービス」通信機本体とペンダント

 フィリップス・レスピロニクスは、高齢者が緊急時に通報できるサービス「フィリップス緊急通報サービス」を12月下旬より開始する。価格は、加入料が2,000円、サービス料は機器のレンタル料金も含めて月額3,980円。

 フィリップス緊急通報サービスとは、主に一人暮らしの高齢者が、緊急時に24時間体制で「安心サポートセンター」に連絡できるというもの。通報を受けたサポートセンターは、ユーザーの状態や持病や既往歴などを確認し、状況を判断。あらかじめ登録した親族などの連絡先に知らせ、さらに必要に応じて地域の消防署や病院と連携して対応するという。

 サービスには、転倒や転落を検知するセンサー内蔵のペンダントと、通信機本体が貸し出される。ペンダントは首からぶら下げられるタイプで、浴室に持ち込める防水仕様となっている。通信機本体は、電話線に接続すれば設置できる。

 ユーザーがペンダントのボタンを押すか、ペンダントが転倒や転落を検知した場合に、緊急時と判断し、安心サポートセンターに通報する。

 サービスの対象地域は、一部地域を除く日本国内全域。緊急時の連絡先には、親族のほか、近隣住民や介護士、主治医などの協力者も登録できる。

 サービスの販売は、病院や介護施設で患者へ紹介される。株式会社カジタクの提供する家事代行サービス「家事玄人(カジクラウド)」シリーズの1つ、「りんりん安心緊急通報パック」として、来年2月よりイオン店頭などで一般販売するという。価格は3カ月お試しパックで12,600円。

 同社では既に、米国で約650万人に、高齢者の自立した生活をサポートするサービス「Philips Lifeline, Medical Alert Service」を展開しているという。

 同社の職務執行者社長 ダニー・リスバーグは、「高齢化の進む日本において、高齢者の自立を支えるホームヘルスケアサービスの必要性は高まっています。この緊急通報サービスは米国のサービスを基に、日本の現状に適したシステムに改良の上、開発されました。転倒検知時の自動通報機能により、高齢者の方もそのご家族もより安心していただけるシステムです。」とコメントしている。





(小林 樹)

2011年12月22日 13:34