デロンギ、ECO運転で20%節電できるオイルヒーター

デロンギ・オイルヒーター ドラゴンデジタル TDD0915W

 デロンギ ジャパンは、ECO運転を搭載したオイルヒータ「デロンギ・オイルヒーター ドラゴンデジタル TDD0915W」を発売する。希望小売価格は64,800円。

 同社が日本向けに開発を進めたオイルヒーターの新モデル。オイルヒーターとは、ヒーター内部に密閉された難燃性のオイルを温め、そのオイルを本体のフィン(放熱板)に循環させ、輻射熱で室内の空気を暖める暖房器具。発火や燃焼を伴わず、温風やニオイも発生しないため、安全性が高く、おだやかに暖めるられる点が特徴。

 新製品のドラゴンデジタルでは、同社のオイルヒーターとしては初めて「ECO運転」を搭載したほか、日本ユーザー向けに使い勝手を改善した。

本体側面本体上部パネル部
キャスター部分オイルヒーターは、ヒーター内部に密閉された難燃性のオイルを温め、そのオイルを本体のフィン(放熱板)に循環させ、輻射熱で室内の空気を暖める。太陽の熱と同じ原理で暖めるため、心地よい暖かさが得られるという発火や燃焼を伴わず、温風やニオイも発生しないため、安全性が高いという特徴がある
ECO運転設定時は、設定温度に達するまでは1,500Wのヒーターを使用、その後、室内が設定温度に達した後の間欠運転の際には、600Wあるいは900Wのヒーターを使用し、消費電力を抑えるという

 今機種から新たに搭載された「ECO運転」では、設定温度に合わせた最適な運転を自動で行なう。本体には、600Wと900Wのヒーターが1つずつ搭載されており、通常運転時はこの2つのヒーターをフル稼働させ、1,500Wのヒーターを使用。室内が設定温度に達すると、一度ヒーターを切り、室温が下がってくると再び1,500Wのヒーターを使用する。

 ECO運転選択時は、運転開始から設定温度に達するまでは1,500Wのヒーターを使用、その後、室内が設定温度に達した後の間欠運転の際には、600Wあるいは900Wのヒーターを使用し、消費電力を抑えるという。また、一度室温が上がると下がりにくいというオイルヒーターの特性を活かして、ECO運転選択時は、設定温度よりも1~2℃低い設定温度で運転を行なう。これらの構造により、消費電力は最大約20%の低減できるという。

 そのほか、運転モードとしては、温度設定による暖房運転のほか、消費電力を切り替えての運転にも対応する。本体にはマイコンを搭載しており、温度センサーで室温を感知し、自動で運転を制御する。

 使い勝手の面では、日本のユーザーから出た不満点をもとにコントロールパネルや、リモコンの操作面を改善した。コントロールパネルは、デジタル式を採用。これにより、アナログタイマーを使用していた従来モデルで問題点とされていたタイマー設定時の「カチカチ」という音が解消されたほか、温度設定などの操作もより簡単にできるようになった。

 また、本体に収納できるリモコンも新たに搭載した。これにより、本体でチャイルドロック(子供が操作できないように、操作ボタンにロックをかける機能)設定をしている時でも、リモコンによる操作が可能になったという。

 そのほか、キャスターや持ち手部分の形状も改善。キャスターは床に傷が付きにくいラバー素材を採用したほか、従来は前方のみにあった持ち手を後方にも備えた。

本体付属のリモコンリモコンには磁石が内蔵されており、本体にくっつけて収納できる操作パネルはデジタル式を採用する
従来のユーザーが抱いていた不満点を改良した本体後方部にも取っ手を設けた
デロンギ・ジャパン マーケティング部 次長 龍造寺昌信氏

 デロンギ・ジャパン マーケティング部 次長 龍造寺昌信氏は、新モデルのドラゴンデジタルについて「今回の製品はデロンギ本社のR&Dチームと、デロンギ・ジャパンとで共同で開発を進めたもの。より使い勝手がよく、日本の皆さまに受け入れられるものを目指した。オイルヒーターのコアターゲットは0~6歳までのお子様がいる家庭ではあるが、機能性を持たせることによってさらに多くの皆さまにオイルヒーターの良さを知ってもらいたい」と語った。

 本体サイズは265×530×660mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は16.5kg。フィンの枚数は9枚で、適用畳数は4~10枚。消費電力は最大1,500W。

左からフィンの枚数が7枚で、適用畳数が3~8畳の「TDD0712W」と、フィンの枚数が8枚で通信販売限定モデルの「TDD0815B」

 下位機種として、フィンの枚数が7枚で、適用畳数が3~8畳の「TDD0712W」と、フィンの枚数が8枚で通信販売限定モデルの「TDD0815B」も同時発売する。

 希望小売価格はTDD0712Wが59,800円、TDD0815Bが60,800円。

 なお、今回の製品発表会は東京 恵比寿にある家具ショップ「アルフレックスショップ東京」で行なわれた。「家具の中で製品を見ていただくことで、よりイメージがわきやすいと思い、今回の場所を選んだ」(龍造寺昌信氏)という。

 ARFLEXは、デロンギと同じイタリアの家具メーカーということもあり、今回のコラボレーションが実現したという。

今回発表会を行なったのはイタリアの家具メーカー「ARFLEX(アルフレックス)」のショップ会場ではARFLEXの家具と組み合わせた展示が行なわれていたこちらはベッドルームに設置した例



デロンギ、オイルヒーターなど今シーズンの暖房器具を公開(2009年09月30日)



(阿部 夏子)

2011年9月21日 15:36