三洋電機、三陸海岸の復興を応援する「GOPAN with 三陸海の幸キャンペーン」

~鯖みそを乗せた米パンにさかなクンも「ギョギョウマ!」
農林水産省で行なっている「食べて応援しよう! ~海の恵みをいただきます~」と、三洋電機のライスブレッドクッカー「GOPAN」がコラボレーションした「GOPAN with 三陸海の幸キャンペーン」

 三洋電機は、日本型食生活の啓発活動の一環として三陸海岸の水産物・採算加工品を紹介する「GOPAN with 三陸海の幸キャンペーン」を本日より開催する。

 農林水産庁が取り組む復興支援活動「食べて応援しよう! ~海の恵みをいただきます~」と連携して行なうキャンペーン。

 「食べて応援しよう! ~海の恵みをいただきます~」活動は、東日本大震災による津波などの影響で、甚大な被害を受けた東北沿岸部の漁業、水産業を応援するために、被災地の特産品や海産物を積極的に購入すると形で復興支援するという取り組み。

 三洋電機では、同社のライスブレッドクッカー「GOPAN」を通して日本の食糧自給率の低下や農業における課題を指摘、農家や米穀店を巻き込んでの各種イベントやキャンペーン、食育などを積極的に行なってきた。これまで同社では、日本人の「米離れ」について問題提起してきたが、魚介類についても同様のことが言えるとして、今回の取り組みに賛同。農林水産庁とのタイアップという形で、今回のキャンペーンが実現した。

ライスブレッドクッカー「GOPAN」東日本大震災によって甚大な被害を受けた三陸海岸を支援することを目的としたキャンペーン日本は世界の中でも1人辺りの魚摂取量が多い国として知られているが、近年では肉の摂取量の方が多いという

 キャンペーンでは、料理研究家・ファームマエストロ協会代表理事の鈴木あさみさん監修による、三陸海岸の海産物とGOPANで作った米パンを組み合わせたレシピの提案や、試食イベントの開催などを予定している。

今回レシピを開発した料理研究家・ファームマエストロ協会代表理事の鈴木あさみさんチコリの上に宮城県・マルブン食品の「揚げかま」とトマト、米パンを乗せた「かまぼことトマトのアンティパスタ」宮城県・高政の「揚げかま海老」とエリンギをバターしょうゆでローストして、米パンの上に乗せた「かばぼことエリンギのトースト」

 なお、今回のレシピ開発には、青森県・宮城県の水産加工メーカー4社が協力。各社の代表者が、被害状況と今後の復興支援について訴えた。

青森県八戸市・マルヨ水産の工藤部長

 青森県八戸市・マルヨ水産の工藤部長は自社の被害状況について「ほかの地域と比べると幸いにも被害は少なく、社員や業者の協力で約4日後には主要なラインを立ち上げた。今回の地震で三陸海岸は致命的な損害を負ったが、ほかの地域が復興するまでうちがなんとかその分も頑張って、いつか前と同じように競いあって仕事できる状態に戻れれば」と話した。

 また、鈴木あさみさん開発のレシピについては「最初はパンと魚? と不安な気持ちになっていたが、見事にマッチした仕上がりとなった」と話した。

 今回、会場となった農林水産省の「消費者の部屋」では、本日から7月8日まで「三陸海の幸レシピ提案・試食会」を行なう。さばみそを使った米パンの試食や、被災地への応援メッセージを募集するという。

農林水産省の「消費者の部屋」室内には三陸海岸の被害状況が展示されている

 また、料理サイト「クックパッド」では、三陸海の幸を使った米パンレシピコンテストを開催する。募集期間は本日から8月1日まで。

 そのほか、7月9日に群馬県太田市運動公園陸上競技場で行われる「東日本大震災復興支援チャリティーマッチ パナソニック ワイルドナイツラグビー祭り2011 ~ラグビーで元気を届けよう~」でも、試食を提供するという。

田名部政務官

 自身も青森県・八戸市の出身であるという田名部政務官は、今回の取り組みについて「被災地の方々は、厳しい状況の中でもみなさんがんばっている。政府としてはそれを全力でサポートしていきたい。食べて応援しよう! の取り組みは、わざわざ被災地にいかなくても、食卓に何か被災地のものを取り入れるだけで、復興支援を応援できる。ぜひみなさんに取り組んでいただきたい」と話した。

 さらに、会場には農林水産省のお魚大使を務める「さかなクン」も登場。「今日も朝4時半から千葉の館山で定置網漁をしてきたんですよ」と、大きな声であいさつした後はさば味噌を使ったレシピを試食。「さばとパンを一緒に食べるっていう発想はなかったのに、食べてみたらびっくり! ぎょぎょうまです!」と、コメントした。

 その後、さかなクンと田名部政務官は、被災地に送るメッセージボードにメッセージを記入。さかなクンは得意のイラストを使って、被災地への想いを表していた。

農林水産省のお魚大使を務める「さかなクン」も登場試食には「ぎょぎょうまです」とコメント被災地に向けたメッセージボードに得意のイラストを書き込む
さかなクンが書いたメッセージとイラスト田名部政務官は「食べて応援しよう!」と書き込んだ




(阿部 夏子)

2011年7月5日 14:33