“家まるごとパナソニック”でエコが体験できるモデルハウス

「エコイエ モデルハウス」

 パナソニック電工は、家全体にパナソニックグループの家電・建築工法を採用したモデルハウス「エコイエ モデルハウス」を、パナソニック電工の門真本社構内に建設した。

 「エコイエ モデルハウス」は、便利さや快適さを維持しながらも、エネルギーをムダなく活かし、環境に配慮した暮らしを体験することをテーマとしたモデルハウス。断熱性を高めた工法で、「省エネ・創エネ」製品の導入、エネルギーの「見える化」など、すべてパナソニックグループの技術を利用した“家まるごと”の提案となる。実際に販売も可能という。

 エコイエの設備では、省エネ家電や、太陽光発電という創エネ技術を搭載するほか、電気やガス、水道の使用量見える化する「ECOマネシステム」などの設備も備える。

 省エネ家電としては、LED電球「EVERLEDS」や、「エコナビ」搭載の洗濯機、保温浴槽「ココチーノ」/全自動おそうじトイレ「アラウーノ」などが用意される。

 創エネ設備としては、パナソニック太陽光発電システム「HIT」を6.235kW分、屋根に搭載する。

 さらに、ECOマネシステムでは、消費した電気・水道量や、ソーラー発電システムの発電量を、テレビ画面で確認できる。

 光熱費の面では、1990年の構造・製品を想定した住宅の場合と比較して、1年間で水道光熱費が約545,000円、CO2排出量が約8,200kg削減できるとしている。

【お詫びと訂正】初出時に「1カ月間で」と誤って記載しておりました。お詫びして訂正させていただきます。

光熱費の面では、1カ月で水道光熱費が約545,000円、CO2排出量が約8,200kg削減できるとしている省エネ家電の一例「エコイエ モデルハウス」の省エネの流れ
エコイエの間取りや採光性、通気性

 住宅自体には、耐震住宅工法「テクノストラクチャー」をベースとして、外張り断熱・充填断熱工法を併用した「くるみ~なⅡ地域仕様」を採用した。

 テクノストラクチャーは、木造住宅の良さを生かしつつ、鉄の強さを融合した、木と鉄で建てる工法。耐震性に対する検証を行なっているという。

くるみ~なⅡ地域仕様とは、次世代省エネルギー基準に対応した外張りタイプのプレカット断熱パネル工法に、従来の充填断熱工法を併用することで、断熱性能を高めた工法。耐震等級2以上、省エネ対策等級4をクリアすることで、「住宅版エコポイント制度」にも対応するという。

 さらに設計面では、夏は直射日光を遮りながら通風を良くし、冬は太陽の光と熱を取り入れるなど、自然エネルギーを活かすよう工夫した。これにより、断熱性と気密性を高め、必要最小限の冷暖房で快適な温熱環境を維持できるという。

 なお、「エコイエ」は、2009年11月に国土交通省の「住宅・建築物省CO2推進モデル事業」として採択され、補助金の対象となっている。






(小林 樹)

2011年6月30日 00:00