三洋、電池が熱くならない“おもちゃ向け”ニッケル水素電池
「eneloop plus」

eneloop plusの4本パック「HR-3UPT-4BP」

 三洋電機は、ニッケル水素電池シリーズ「eneloop(エネループ)」の新ラインナップとして、電池の温度が上がりにくい「eneloop plus(エネループ プラス)」を追加、12月1日に発売する。

 希望小売価格は、単三型2本セット「HR-3UPT-2BP」が未定。4本セット「HR-3UPT-4BP」と充電器と単三型4本がセットになった「N-TGN01PS」はオープンプライスだが、店頭予想価格はいずれも未定。

 充電して繰り返し使える単三型のニッケル水素電池で、電池本体の温度が上昇しにくい点が特徴。電池本体内に過温度防止機能を搭載しており、万が一の誤使用時にも、電池の温度上昇を抑えられるという。

 過温度防止機能としては、電池内部にポリマー系のPTCサーミスタを搭載。温度がある程度まで上昇すると、急激に抵抗値も上昇させ、電池の温度上昇を防ぐ効果があるという。PTCサーミスタは、車のパワーウインドウの挟み込みを防止する機能や、リチウムイオン電池にも採用されている。

 同社ではeneloop plusについて、熱による安全性が高いことから、子供のいる家庭で、ゲームやおもちゃ、ラジコンなどの玩具にお勧めとしている。

充電器とのセットも用意される電池本体
誤使用した場合に、過剰な温度上昇を防止するPTCサーミスタを搭載するおもちゃを使う子供が居る家庭にお勧めという三洋の調査によると、乾電池ユーザーの主な用途のうち、「玩具」と「ゲーム」が9%といいう

 これ以外の性能については、通常のeneloopと同じ。繰り返し使用回数は1,500回。自己放電抑制技術も採用しており、3年後のエネルギー残存率は約75%という

 eneloop plus 単三型のサイズは14.35×50.4mm(直径×高さ)で、重量は約27g。公称電圧は1.2V。本体カラーはホワイト。初期出荷時の充電には太陽エネルギーを利用。すべてのeneloopシリーズの充電器に対応する。現時点で単三型以外の電池は用意されない。

基本的な機能は、通常のエネループと同じ。繰り返し使用回数は1,500回。自己放電抑制技術も採用している「eneloop pro」はヘビーユーザーに、「eneloop plus」は子供がいる家庭にお勧めという三洋電機は、6月16日から開催される「東京おもちゃショー2011」にブースを開設するという

ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/sanyo/news/2011/06/09-1.html




(正藤 慶一)

2011年6月9日 13:00