三洋、電池容量2,400mAhの“ヘビーユーザー向け”「eneloop pro」

容量が増えた「eneloop pro」。写真は4本入りの「HR-3UWX-4BP」

 三洋電機は、ニッケル水素電池シリーズ「eneloop(エネループ)」の新ラインナップとして、高容量タイプの「eneloop pro(エネループ プロ)」を追加、7月21日に発売する。

 希望小売価格は、単三型2本入りの「HR-3UWX-2BP」が1,260円。単三型4本入りの「HR-3UWX-4BP」はオープンプライスで、店頭予想価格は1,900円前後。


容量は1,900mAh→2,400mAhに増量。自己放電抑制技術も搭載

電池本体

 充電して繰り返し使える単三型のニッケル水素電池の新モデルで、通常のeneloopよりも容量が増えた点が特徴。通常のeneloopの場合、電池容量は1,900mAhだが、今回のproでは2,400mAhと、約25%高容量化した。このため、一度の充電で、より長い間、機器が使用できるようになった。

 例えばデジタルカメラの場合、通常のeneloopが約514枚連続撮影できるのに対し、proではそれよりも18%多い約609枚の撮影が可能という。また、消費電流300mAのLEDライトを連続点灯する場合、通常のeneloopは約273分間なのに対し、proでは約357分間と、約31%長持ちするという。同社ではproの用途として、デジカメやライトのほか、カメラのストロボやLEDランタン、同社の乾電池式モバイル電源「eneloop mobile booster」を推奨している。

電池容量が通常モデルより約25%増えたため、デジカメの連続撮影枚数も約18%増えたというLEDライトの連続点灯時間も、通常モデルより約31%長くなったフラッシュの連続発光にも強くなったという

 また、通常のエネループと同様に、自己放電抑制技術を採用。満充電後に1年間放置しても、残存容量は約75%となる1,800mAhを維持できるという。同社では、1年後の残存容量について「No.1」としており、乾電池のように使用できるという。

 ただし、繰り返し使用回数は約500回で、通常のエネループの1,500回の1/3となる。

 eneloop pro 単三型のサイズは14.35×50.4mm(直径×高さ)で、重量は約30g。公称電圧は1.2V。本体カラーはブラック。初期出荷時の充電には太陽エネルギーを利用。すべてのeneloopシリーズの充電器に対応する。現時点で単三型以外の電池は用意されない。

 なお三洋では、eneloop proと同等の性能を備えたニッケル水素電池を、海外で2010年12月より発売しており、欧州でのテストマーケティングで実績を積んでいるという。

通常モデルと同様、自己放電抑制技術を採用。充電から1年経った場合の容量は1,800mAhというproと同性能を備えた製品は、海外で既に発売されており、欧州でのテストマーケティングで実績を積んでいるという

黒い充電器セットは9月に発売

 このほか、eneloop proと同じブラックカラーを採用した急速充電器セット「N-TGR01WS」も、9月21日に発売される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4,500円前後。

 充電器とeneloop pro単三型4本が同梱されたセット品。充電器としての基本的な機能は、現在発売中の急速充電器「NC-TGR01」と同じで、2倍、3倍速の充電にも対応する。また充電時には、本体のブルーのLEDランプが点灯し、1本ずつの充電状況を知らせる。

黒カラーの充電器は9月に発売される充電時には本体の青いランプで、充電池1本ずつの充電状況を知らせる
「eneloop pro」はヘビーユーザーに、「eneloop plus」は子供がいる家庭にお勧めというラインナップを拡充することで「くり返し使うライフスタイル」の拡がりを目指すという





(正藤 慶一)

2011年6月9日 13:00