パナソニック、“内食”をターゲットにした2製品を公開
内食をターゲットにした「おうちごはん」シリーズとして今夏発売する新製品 |
パナソニックは、“内食”をターゲットにした製品として、「ホームベーカリー SD-BMS101」と「卓上型食器洗い乾燥機 NP-TR1」の2製品を報道陣に公開した。
■センサーで汚れを感知する食器洗い乾燥機
「卓上型食器洗い乾燥機 NP-TR1」は、2つのセンサーで庫内を感知し、庫内の状態にあわせた運転を行なう食器洗い乾燥機。9月1日発売で、希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は85,000円前後。
卓上型食器洗い乾燥機 NP-TR1 | 昨年モデルでは、本体カラーにマホガニーレッドもラインナップされていたが、今年はホワイトのみ | 本体の扉は上下に分かれて開く |
庫内の様子 | 本体前面の操作パネル | 洗剤投入口 |
同社によると、食器洗い乾燥機のユーザーの中には、水洗いをしてから食器をセットする人や、規定の容量である6人分より少ない数の食器をセットして使う人などが多いという。これは、食器洗い乾燥機に搭載されている標準コースの基準に比べると汚れも数も少なく、電力や水道の無駄につながっているという。
NP-TR1では、これらの無駄を省くために、庫内に2つのセンサーを搭載して、食器の量と汚れの状態に併せた運転を行なうのが特徴。汚れを感知する「光センサー」では、庫内の水の濁り具合で、食器の汚れを感知する。水の濁りが多かった場合は汚れが多い、濁りが少なかった場合は汚れが少ないと判断し、汚れが少なかった場合、本来2回ある水すすぎのうち1回を省略する。
庫内の食器の量は「温度センサー」で感知する。通常、食器洗い乾燥機では40~65℃前後の温水で洗浄を行なうが、その際、食器などの固形物があると熱が吸収されるため、温度の上昇が遅くなる。このため、温度の上昇が早かった場合は食器が少なく、温度上昇が遅い場合は食器が多いと判断する。食器が少なかった場合は、仕上げ段階で行なう「温水すすぎ」の時の温度を低めに設定し、さらに乾燥時間を短くする。
標準コースの基準となっている食器は数が多く、汚れたものを想定しているが、実際の使用状況とあっていないことが多く無駄につながっていたという | 光センサーでは水の透明度を測り、汚れ具合を感知する | 温度センサーで、食器の量を感知する |
これらの自動制御により3人用21点の食器を洗うときの、使用水量は約18%、消費電力量は約13%、それぞれ削減できるという。また運転時間も約7%短縮できる。
洗浄機能では、洗剤の成分をミスト化し、食器の汚れを落とす「パワー除菌ミスト」が搭載されている。
会場では、実際にNP-TR1で洗った食器などを展示していた。
洗浄している様子。写真はすすぎ工程 | 洗い上がりの様子。手洗いでは落ちにくいカレーの皿 | 口紅の付いたマグカップもすっきりと落ちている |
NP-TR1に53点の食器を設置したところ。使用水量は約11L | 7年前の機種では、食器は40点しか設置できない。使用水量は約16L | 53点の食器を手洗いで洗うと使用水量は約95L |
■蒸しパンが作れるホームベーカリー
ホームベーカリー SD-BMS101 |
「ホームベーカリー SD-BMS101」は、白パンや蒸しパンなどが作れるホームベーカリー。9月20日発売で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は33,000円前後。
蒸気でパンを蒸し上げる蒸しパンや、中温から低温の温度コントロールが難しい白パンは、従来ホームベーカリーでは作れなかった。SD-BMS101では、これらのパンを作るために、専用のスチームケースを用いる、スチームコースを新たに搭載した。
スチームコースでは、専用のスチームケースを通常のパンケースに重ねて使用する。パンケースに水分をセットして、その蒸気を利用して、パンを焼き上げるという仕組み。ケースの側面には蒸気を送り込むための穴が開いており、下からだけでなく、側面からも、蒸気を取り込むことで、パンをふっくらと仕上げることができるという。また、ふっくらとした焼き上がりにするため、本体に搭載されているプログラムも見直したという。
付属のパンケースとスチームケース。スチームケースはパンケースの約半分の大きさ | スチームケースの側面には穴が開いている | ふっくらとした焼き上がりにするため、加熱のプログラムも見直した |
調理例「白パン」 | 調理例「ヨーグルト蒸しパン」 |
自動メニューでは、米粉100%の米粉パンを新たに搭載した。米粉パンコースではグルテンが入ったものと入っていないもの両方に対応している。
新メニューの米粉パン | 餅は約60分でできる |
(阿部 夏子)
2009年7月14日 18:23