パナソニック、白パンや蒸しパン、米粉100%パンも作れるホームベーカリー


SD-BMS101
 パナソニックは、白パンや蒸しパン、米粉100%パンが作れるホームベーカリー「SD-BMS101」を、9月20日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は33,000円前後。

 1斤用のホームベーカリーで、従来製品よりも調理メニューが増えた点が特徴。新搭載の「スチームコース」により、焼き色が薄く柔らかい食感が特徴の「白パン」、しっとりとした味わいの「蒸しパン」が調理できるようになった。

 スチームコースでパンを焼く際には、通常パン生地を入れる「パンケース」のほか、「スチームケース」というケースも使用する。例えば白パンの調理時には、通常のパンケースで練りと一次発酵をした後、パン生地をスチームケースに移す。その後、パンケースに水を入れ、パンケースの上にスチームケースを重ねたうえで加熱する。すると、パンケースから発生するスチームが間接的にパン生地を加熱するため、生地の表面をしっとりとやわらかくする効果がある。食パンコースよりも低い温度で焼成し、焼き色を抑えながらパンの芯まで火を通すことで、ふっくらとした白パンを焼き上げられるという。

 蒸しパンの場合は、スチームケース内で生地を直接混ぜ合わせ、ぬるま湯を入れたパンケースに重ねて加熱する。しっとりとした仕上がりの蒸しパンが手間なく作れるという。

スチームコースの構造スチームケース(左)は、パンケースの上に重ねて使用する(右)
白パンの調理手順。調理時間は約2時間45分
蒸しパンは約35分と、調理時間が短い


米粉100%のパンを作る「米粉パンコース」を搭載。グルテン入りとなしの2通りから選択できる
 また、米粉100%のパンが作れる「米粉パンコース」も、新たに搭載した。従来製品では、米粉にグルテン(小麦に含まれるたんぱく質成分で、パンを膨らませる効果がある)が含まれていないため、パン生地全体の20%しか米粉を配合できなかったが、本製品では調理プログラムを改良。米粉にグルテンを添加することで、100%の米粉パンが作れるようになった。さらに、グルテンを使わず、水飴などの増粘材を使用し、よりモチモチした食感が楽しめるモードも用意されている。なお、本体に同梱される「自家配合レシピ」を使えば、無添加の米粉パンも作れるという。

グルテン入りの米粉100%パンではモチモチとした食感が、グルテンなしではさらにモチモチとした食感が味わえるという米粉パンコースの手順。米粉に合わせた新たな調理プログラムを導入している

 このほか、“業界最速”の約60分でもちを作る「もちコース」や、全粒粉パン、メロンパン、デニッシュ風食パン、うどん・パスタ生地の調理モードも、従来製品より継承。イーストやレーズン、ナッツの自動投入機能も備えている。

 本体サイズは241×304×322mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は6.1kg。最大消費電力はヒーターが370W、モーターが80W。もちの容量は280~420g。調理時間は、白パンが約2時間45分、蒸しパンが約35分、米粉100%パンはグルテン入りが約2時間35分、グルテンなしが約1時間55分。


下位機種として、スチームコースを省いた「SD-BM103」、スチームともちコースを省いた「SD-BH103」も発売する。
 下位機種として、SD-BMS101からスチームコースを省いた「SD-BM103」、スチームコースともちコースを省いた「SD-BH103」も、同時に発売する。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は、SD-BM103が28,000円前後、SD-BH103が20,000円前後。



(正藤 慶一)

2009年7月7日 16:08