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肌解析システムで、ソニーが美容業界に参入
(2015/2/3 16:06)
ソニーは、肌の状態を高精度で測定・解析する肌解析システム「Beauty Explorer」を製品化、3月中旬より月額15,000~20,000円で提供を開始する。
エステや化粧品メーカーなどを対象とした業務用システム。肌解析技術を応用した解析クラウドサーバー、肌測定機「Skin View Camera」、肌解析アプリが入った専用タブレット「Skin Analyzer」、スマートフォン向けアプリ「Skin Viewer」から成るシステム。Skin View Cameraを肌に当てることで、肌のキメ・毛穴・シミ・色み・水分・油分などの肌状態を測定・解析できる。
肌状態を測定する同様の機器は、従来から存在するが、Beauty Explorerでは、誰でも簡単に業務用機器並みの測定が可能で、クラウドサービスとの連携により測定項目の追加やデータ蓄積による進化などアップデート可能な点が特徴。
ソニー デバイスソリューション事業本部 イメージセンサ事業部の北川悟氏は「見た目や勘、経験に頼らずに客観的に肌の状態を知ることで、自分に必要なケアはどのようなものか、どのような化粧品が最適なのかを知ることができる。美容業界の専門家だけでなく、一般的に広く使って欲しいので、誰でも直感的に操作可能であることを心がけた」と話す。
今回のシステムは、ソニーが2012年に技術は発表した肌解析技術「SSKEP」に基づくもの。CMOSイメージセンサーと肌解析アルゴリズム、複数の波長を持ったLED光源を組み合わせることで、高速かつ正確な肌解析が可能だという。
常務執行役員 SVM デバイスソリューション事業本部 イメージセンサ事業部長 上田康弘氏は、「ものの売り切りではなく、システム、ソリューションでのビジネス展開を進めていきたい。イメージセンサー技術で美容分野に参入していく」と話す。同システムは、昨年6月より実証実験を開始、既に複数のクライアントと商談を進めているという。