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パナソニックセンター大阪が「暮らし」に焦点当てたリニューアル
(2014/4/15 00:00)
パナソニックは、大阪・梅田のパナソニックセンター大阪を4月1日にリニューアルオープンした。一部リニューアルは、4月26日を目標に実施される。
パナソニックセンター大阪は、2013年4月26日に、グランフロント大阪南館にオープンした同社ショールームで、開設1年の節目を待たずにリニューアルした格好だ。
パナソニック ブランドコミュニケーション本部 スペースクリエイツグループ パナソニックーセンター大阪 企画・展示チームの小谷忠司チームリーダーは、「グランフロント大阪という立地上、コンシューマーユーザーが訪れる機会が多い。そうした来場者に対して、暮らし全体にフォーカスし、家電から住まいまでのニーズに応え、リフォームにも焦点を当てたリニューアルとした。また、最新の4Kの世界を気軽に体験できるようにした。BtoCを切り口にしながらも、そこからパナソニックのBtoBの強みを理解していただけるものにしている」と、今回のリニューアルの狙いを語る。
パナソニックでは、同センターのオープン時に、年間250万人以上の来場者を見込んでいたが、3月8日に300万人を突破。そのうち、海外からのVIPや有力ディーラーなどの海外ビジネス来場者が約3割を占めたという。4月26日までの1年間では、約320万人の来場者数に達すると見込んでおり、リニューアルによって、体験型の提案を増やし、来場者数のさらなる拡大につなげたい考えだ。
リフォーム関連の展示を拡充
パナソニックセンター大阪は、JR大阪駅2階デッキからつながる「創造の道」で駅と直結。2階~地下1階までの3フロア、約5,000平方mを使用している。
今回リニューアルしたのは、1階の「SOLUTION Floor」および、2階の「LIFE STYLE Floor」。地下1階の「LIVING Floor」はそのままとなっている。
1階のSOLUTION Floorは、「明日の暮らしを共に考える」をテーマに、家電から住宅までの住まいづくりのニーズに対応するフロアとしたのが特徴だ。
「従来は、60代の2人暮らしの場合といったように、実際の生活パターンを4種類提示し、そこからリフォームの提案を行なっていたが、もっと気軽にリフォームを考えてもらったり、相談してもらえる形に進化させた」という。
新設した「Panasonicリフォーム」コーナーでは、セミオーダー型の製品をラインアップ。住まいのリフォームに関する困りごとなどを、常駐する専門スタッフに、気軽に相談できるようにしている。
ここでは、犬を飼っている家庭向けリフォーム提案を、事例の一つとして紹介。床材に傷つきにくいパナソニック独自の素材を採用したり、犬のための備品を収納できるスペースを用意するといった形で提案している。
また、リフォームのための商品を、家の場所ごとや価格、困りごとといった観点から検索できる「リフォームライブラリー」を用意。関連雑誌や専門書籍を用意することで気軽に訪れて、リフォームに関するノウハウを共有できる環境としたのも特徴だ。
さらにスマートハウスコーナーでは、パナソニックが発売する家電商品、理美容商品を活用しながら、機器間連携によるスマートハウスを実演できる場としており、停電時には5秒間で、補助電源に切り替わり、照明、冷蔵庫、テレビといったように、重要な機器から優先的に電源を入れていく様子などをデモストレーションする。
「スマートハウスというと、エネルギーを賢く使うことが中心となってきているが、パナソニックの提案するスマートハウスは、安心や安全、快適や便利、健康や美容、楽しさといったところにも配慮している」とし、展示内容もそれに沿ったものとしている。
具体的には、理美容家電を棚に収納する際に、コンセントを棚の中に設置し、ケーブルがはみ出ることなく充電したり、メイクがはかどるように顔がくっきり見える照明を洗面室に用意するなど、家電に加えて、住設機器まで取り扱うパナソニックならではの強みを提案している。
KADEN Lab.では家電商品の技術を紹介
JR大阪駅側に近い位置には「KADEN Lab.」を新設。洗濯機、掃除機、空気清浄機などの最新商品を展示しながら、「吸引力」「泡」「除菌」といった観点から、それぞれの商品特徴を紹介。「毎日の暮らしに欠かせない家電商品のモノづくりに込められた思いや、驚きの技術を見て、触れて、実感してもらえる場とした。家電の賢い使い方や、暮らしを変えるヒントを発見してもらえるようにしたい」という。
洗濯機では泡洗浄の威力を実演を通じて紹介したり、コードレス掃除機では吸引力が高いことを示すために、液体が入った1Lのペットボトルを吸い上げるなどのデモストレーションを行なう。
さらにビジネススクエアでは、4Kタブレットやセキュリティカメラなどを用意。街や社会、様々なビジネスシーンを支える幅広い製品やソリューションを体験できる場としている。
「パナソニックが提供しているBtoB製品のなかでも、BtoCに近いところで提案できる商品もある。それらの製品を身近なものとして紹介していく狙いもある」としている。
パナソニックの家電で調理するカフェでレシピ紹介
2階のLIFE STYLE Floorでは、LUMIXを中心に展示していた「LUMIX Salon フォトファンスタジオ」を、音と映像を訴求する「デジタルファンスタジオ」にリニューアル。4月11日に発表した65型4K対応テレビを設置し、ホームシアター形式で4Kの世界を体験できるようにしている。
また、4K対応デジタルカメラや4Kタブレット、4K対応ビデオカメラなどを通じて、高精細な映像や本格的な音響を楽しむだけでなく、自分で作品を作って共有したり、最新のAV機器で実現するエンターテインメントライフを提案するほか、趣味をテーマにした各種ワークショップも開催する予定だという。なお、「デジタルファンスタジオ」は、同センター開設から1年目となる4月26日にオープンする予定だ。
JR大阪駅からデッキでつながる2階入口では、55型液晶ディスプレイ16面を利用した様々なイベントを継続的に実施。さらに、同社の直販サイトであるPanasonic Storeの紹介コーナーや、発表されたばかりの新製品を展示する「デビューコーナー」などを新設する予定だ。
さらに、パナソニックの調理家電を使ったメニューを提供しているクッキング&カフェ「Foodie Foodie」では、これまで3カ月ごとに変わっていたメニューの中から、人気メニューの一部を定番化するほか、注文した人に対して、どんな家電商品を利用し、どんなレシピで作られているのかを紹介するシートを新たに用意。さらに実際に使っている調理家電商品と同じものを展示して、自由に触れたり、説明を聞いたりできるようにした。
「これまでは、晩御飯のヒントになるように、季節の素材、地元の素材を使ったメニューを提供したいと考え、メニューを入れ替えていた。この基本姿勢は変わらないが、ここでしか食べられない人気メニューの定番化も必要だと考えた。一方で、レシピを知りたい、あるいは実際に調理する家電製品を知りたいという要望に応えるために新たな仕組みを用意した」という。
また、資生堂とコラボレーションしているビューティアトリエ「CLUXTA」では、入口付近に、自由に利用できるパナソニックの理美容商品の展示を開始した。
「CLUXTAでは、1時間300円で、パナソニックの理美容家電と化粧品を自由に使えるようになっているが、多くの人に、まずは理美容家電を体験してもらうという意味で、CLUXTAの入口に約50種類の理美容家電を展示した。カップルで訪れた来場者に対しても訴求できるように男性用理美容商品の展示も開始する」という。
1周年記念イベントも開催へ
一方、パナソニックセンター大阪では、4月1日~5月24日までを1周年記念スペシャルイベント期間として、「さらなるワクワクがはじまります。」をメッセージに、「美」「食」「楽」「住」をテーマとする各種イベントおよびワークショップを開催するという。
そのほか、「Foodie Foodie」の人気メニューを紹介したレシピ本「“ワザあり”家電ごはん」が、4月28日に発売される予定であり、4月25日に出版記念トークショーを開催するという。
なお、パナソニックセンター大阪の開館時間は、午前10時から午後8時。休館日は不定休だが、地下1階のLIVING Floorは、水曜日が定休日となっている。