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除菌効果のある深紫外線を発光するLEDモジュール

深紫外線LED(UV-LED)モジュール UV-EC910ZA

 パナソニック エコソリューションズ社は、除菌効果のある深紫外線を発するモジュール「深紫外線LED(UV-LED)モジュール UV-EC910ZA」を6月16日より発売する。価格はオープンプライス。参考価格は2,000~3,000円。

 波長域が270nmの紫外線を10mW以上の出力で発光するUV-LEDモジュール。10分間の照射で99.9%以上の菌を除菌する。水銀を含まず、オゾンを発生しない環境に配慮した仕様となっている。深紫外線の発光は、LEDチップの結晶の欠陥密度を大幅に低減することで実現したという。光源寿命は10,000時間。

 本体サイズは25×15×3.25mm(幅×奥行き×高さ)と薄型で、IPX4相当の防水性能を有するため、小型の家電製品のほか、住宅設備の水回り機器などに導入できる。

 深紫外線LEDモジュールを製品化した背景は、従来、深紫外線領域の光源としては冷陰極ランプや水銀ランプが主流だったが、これらの紫外線光源はサイズが大きく、点灯用のインバータが必要なため、広い取り付けスペースが必要だった。また、ガラス素材のため破損しやすく、水銀の含有やオゾンの発生、瞬時に点灯できないなどの課題を、研究・試験により解消したためとしている。

 なお本製品は、独立行政法人 理化学研究所の「産業界との融合的連携研究制度」に基づく研究チームが開発した、UV-LEDチップを搭載している。

中野 信二