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TOTO、後付けで設置できる「ベッドサイド水洗トイレ」

~汚物を粉砕して細いホースで搬送

ベッドサイド水洗トイレの設置イメージ

 TOTOは、戸建住宅や高齢者施設の居室に、後付けで設置できる「ベッドサイド水洗トイレ」を9月30日に発売する。受注生産品で、価格は554,400円から。

 一般に、大便器を設置する場合は大規模な工事が必要で、居室などに後付けで設置することは困難とされてきた。

 今回の製品では、汚物を粉砕する「粉砕圧送ユニット」を新開発し、給水と汚物の搬送を細いフレキシブルホースで行なうことで、後付けを可能とした。給水用のホースは内径13mm、排水用のホースは内径19mmと細い。ホースの長さは約2m。

 さらに、ベッドサイド水洗トイレは、温水でおしりを洗えるウォシュレットを搭載している。フチ無し形状とトルネード洗浄機能も搭載されており、便器が汚れにくく、掃除がしやすくなっている。

 ベッドサイド水洗トイレは、通常の便器のように固定されていないため、使う人の状況に合わせて移動できる。便器にはアームレストを備えているが、不要な場合は跳ね上げておくこともできる。

 ベッドサイド水洗トイレを接続する建築設備の設計方法については、関東学院大学 建築・環境学部の大塚雅之研究室と共同研究を行なった。

ベッドサイド水洗トイレの仕組み

伊達 浩二