タニタ、腕/体幹/脚それぞれの筋肉量や脂肪量を計測できる“部位別”体組成計

~アスリートの身体にどの程度近づいているか示す機能も
「部位別体組成計インナースキャン50V BC-622」

 タニタは、腕や脚、体幹といった部位ごとの筋肉量や脂肪量を計測・表示できる
「部位別体組成計インナースキャン50V BC-622」を10月20日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は25,000円前後。

 全身の体組成だけでなく、右腕、左腕、体幹部、右脚、左脚といった5つの部位の筋肉量や脂肪率を計測・表示することができる部位別体組成計。計測には8つの電極を用い、電流を流す部分と電圧を測る部分を切り替えることで、部位別の筋肉量と脂肪率をそれぞれ計測・表示。計測時は操作表示部と一体になっているグリップを両手で持って、本体に乗る。腕を下ろした楽な状態での計測が可能だという。

 部位別の筋肉量と脂肪率は「少ない」「標準」「多い」の3ブロック・9段階で判定。測定結果は、数値と人体のシルエットで表示する。部位別脂肪率と部位別筋肉量の判定は18~99才が対象となる。

 また、測定者の身体がどれだけアスリートに近い体組成になっているかを示すタニタ独自の「MBA(マイ・ボディー・アナライザー)」機能を新たに搭載した。これは、タニタがこれまでに蓄積してきたさまざまなスポーツ選手の体組成データを基にしたもので、筋肉の質や量、筋肉のつき方のバランスなどから、測定者がアスリートにどれだけ近い筋肉特性を持っているかを相対的に指標化したもの。判定結果は「ビギナー」「アマチュア」「セミアスリート」「プロアスリート」の4ブロック・10段階で表示される。

 なお、セミアスリート以上の判定が出た場合は、専用の計算式を用いたアスリートモードに自動的に切り替わる仕組み。これは運動習慣のある人は、運動習慣のない人に比べて筋肉量が豊富で筋繊維が太く、筋肉に含まれる水分量も異なるため、一般的な計算式では体脂肪率を過大評価してしまう場合があるからだという。同社では、運動習慣のある人に適した計算式を用いることで、より正確な体組成を把握することができるとしている。

 計測項目は、体重/体脂肪率/筋肉量/内臓脂肪レベル/基礎代謝量/推定骨量/体水分率/体内年齢/BMIの9項目。体重は50g単位で計測できる。これらの計測項目は全て、前回測定時に対しての増減を矢印で表示する。本体では記録媒体としてSDカードを採用しており、計測データを記録してパソコンに取り込み、グラフ化することもできる。

 使い勝手の面では立ったままで計測結果を確認できるように、表示部を本体から分離できるセパレート型を採用するほか、乗るだけで測定者を自動で判別する「Vピタ」機能を搭載する。

 本体サイズは384×320×57mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.5kg。電源は単三形電池4本。登録人数は最大5人で、ゲストモードも備える。






(阿部 夏子)

2012年10月10日 14:49