パナソニックのホームベーカリー、累計生産台数400万台を記録

~ホームベーカリー市場は7年連続で2桁成長

 パナソニックは、同社が1987年2月に“日本初”のホームベーカリーを発売して以来、2012年8月に累計生産台数が400万台を記録したと発表した。

パナソニックのホームベーカリーの日本向け累計生産台数。8月に400万台を記録した

 ホームベーカリー市場は、1987年に初めて発売された年には年間総出荷数で約76万台を記録した。だがその後、ブーム性が強かったこと、作れるパンの種類が少なかったこと、材料入手の難しさなどの理由により、市場は低迷したという。

 しかし2000年以降、食に対する安全意識の高まりや、インターネットの普及に伴う材料の入手性の向上、ブログでアレンジレシピが共有化できるようになったことなどから、再び市場が活性化。海外メーカーの高級ベーカリーも人気になり、パン食もブームとなった。 さらに2010年には、米粒からパンを作る同社の「GOPAN」も市場に投入され、ごはんを使ったメニューが提案されたことにより、市場が急拡大したという。

 これらの背景により、2011年のホームベーカリーの年間総出荷数市場は、過去最多の約79万台を記録。2005年以来、7年連続で2桁成長を続けており、今後も市場の拡大が期待されるという。

日本のホームベーカリーの市場規模の推移
9月10日に発売するホームベーカリー「SD-BMS105」

 同社のホームベーカリーでは、安定しておいしいパンを作るため、イースト自動投入機能と室温・庫内温度を検知する2つのセンサーを、1号機の発売以来、継続して搭載している。

 イースト自動投入機能では、生地をしっかり練った後にイーストを投入する「中麺法」を採用したことで、きめ細かく弾力のある膨らみの良いパンが作れるという。

 また、予約時間に合わせて食材を自動投入する「レーズン・ナッツ容器」を搭載している。

 なおパナソニックでは、9月10日より、54分という最短時間でパンが作れるホームベーカリー「SD-BMS105」を発売する。調理メニューは30メニューを用意。フランスパンからブリオッシュ、もち、うどん、生チョコ、ジャムなどが作れるという。

パナソニックのホームベーカリーの歴史

パンミックス10斤分を無料プレゼントする「ありがとう400万台! キャンペーン」

 パナソニックは、同社のホームベーカリーの累計生産台数が400万台を記録したことを記念して、「ありがとう400万台! キャンペーン」を9月3日より実施する。期間中に対象機種を購入し、パナソニックの会員サイト「クラブパナソニック」でユーザー登録をすると、パンミックス10斤分をもれなく無料でプレゼントする。

 さらに、料理教室ABCクッキングスタジオにおいて、同社のホームベーカリーを使用した「初めてのホームベーカリーレッスン(1dayレッスン)」の無料レッスンチケットもプレゼントする。レッスンは全国12スタジオで、10月から12月末まで開講する。材料費2,000円のみで受講できる。






(小林 樹)

2012年9月3日 15:34