三菱重工、ヒーターのON/OFFを自動で切り替えて節電する加湿器

~ビーバーエアコンとの連動も可能。スチーム式も同時発売
ハイブリッド式加湿器「roomist(ルーミスト)

 三菱重工空調システムは、湿度に合わせて加湿方式を切り替えて節電するハイブリッド式加湿器「roomist(ルーミスト)」3機種を、9月上旬に発売する。希望小売価格は、最大14畳向けの「SHK50JR」が31,500円、最大19畳向けの「SHK70JR」が35,700円、最大23.5畳向けの「SHK90JR」が42,000円。

 水を含んだ加湿フィルターに温風を送って加湿する加熱気化式のハイブリッド加湿器。湿度に合わせて加湿方式を自動で切り替える点が特徴で、湿度が低い場合は加熱気化式で素早く加湿し、設定湿度以上になるとヒーターなしの気化式に切り替わり、加湿量を調整する。このため、電気代のムダが大幅に抑制できるという。

 運転モードとしては、ヒーターを常にOFFにする「エコ運転」モードも搭載。消費電力を通常運転時よりも90%カットできるという。

 運転音は、SHK50JRの場合32dBで、同社では“業界トップクラスの静粛性”としている。静音運転に切り替えることで、24dBまで抑えられる。

 また、同じ三菱重工製のエアコン「ビーバーエアコン SRK-SPシリーズ」との連動機能も搭載。エアコンによる湿度検知に基づき、運転・停止の赤外線信号が加湿器に送られることで、設定湿度が維持される。

 さらに、加湿器では“業界初”となる液晶デジタル表示を採用。本体前面にはカラーLEDも用意され、運転中は緑に点灯、給水や手入れを知らせる場合は赤に点灯する。

 このほか、プラズマイオンを放出し、特殊フィルターで空気中の菌やウイルスを抑制する「プラズマW除菌」機能も搭載されている。

 本体サイズ・重量・タンク容量は全タイプが共通となる。サイズは370×385×198mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.2kg、タンク容量は約4.5L。消費電力は、SHK50JRが160W、SHK70JRが280W、SHK90JRが460W。1時間当たりの加湿能力は、SHK50JRが500ml、SHK70JRが700ml、SHK90JRが850ml。カラーはクリアホワイトで、SHK50JRのみクリアブラックも用意される。

ハイブリッド加湿気化式の仕組み(左)と、エコ運転による消費電力の削減効果(右)
左はクリアホワイトカラーの「SHK50JR-W」、右はクリアブラックの「SHK50JR-K」左が「SHK70JR-W」、右は「SHK90JR-W」。カラーはクリアホワイトのみ

スチーム式も同時発売 

スチーム式加湿器の「SHE35JD」。左がピュアホワイトの「SHE35JD-W」、右が漆黒カラーの「SHE35JD-K」

 ハイブリッド式のほか、スチーム式の加湿器3機種も、同時に発売する。希望小売価格は、最大10畳向けの「SHE35JD」が19,950円、最大17畳向けの「SHE60JD」が23,100円、最大33畳向けの「SHE120JD」が54,600円。

 本体内の布が吸い上げた水をヒーターで加熱して蒸発する、三菱重工独自の加湿方式を採用したスチーム式加湿器。高温で殺菌した蒸気を発生するためクリーンで、加湿効果が出にくい低温の使用環境でもうるおいが届けられるという。また、本体を倒しても熱湯がこぼれない構造を採用している。運転モードでは、消費電力を通常運転時の約30%減で運転する「エコ運転」や、ハイブリッド式と同様「プラズマW除菌」も備えている。

 SHE35JDの本体サイズは245×202×250mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.9kg、タンク容量は約2.8L。消費電力は125~250W。カラーはクリアホワイトと漆黒。1時間当たりの加湿能力は、SHE35JDが350ml、SHE60JDが600ml、SHE120JDが1,200ml。

三菱重工のスチーム式加湿器の仕組み
左がピュアホワイトカラーの「SHE60JD-W」、右が漆黒の「SHE60JD-K」タンク容量が10L、1時間当たりの加湿量も1,200mlと高性能の「SHE120JD-W」





(正藤 慶一)

2012年8月30日 15:06