パナソニック、高演色性と高輝度で“世界最高水準”の有機EL照明に昼白色・白色を追加
パナソニック エコソリューションズ社は、演色性と高輝度で“世界最高水準”を謳う有機EL照明デバイス「ELeaf(イーリーフ)」に、昼白色タイプと白色タイプを追加した。有機EL照明パネルはパナソニックOLED株式会社から7月20日に、パネルに制御回路を内蔵した有機EL照明モジュールは、パナソニックエコソリューションズ社から8月中旬に発売される。
ELeaf 有機EL照明パネル(左から昼白色、白色、電球色) | 有機EL照明モジュール(左から昼白色、白色、電球色) |
高演色性と高輝度が特徴の有機EL照明で、演色性の高さを示す平均演色評価数はRa90以上、輝度も3,000cd/平方m(電球色のパネルの場合)となっている。同社では高演色性と高輝度で“世界最高水準”としている。
今回は現在発売中の電球色タイプに加え、新たに昼白色タイプ(5,000K)と白色タイプ(4,000K)を追加。新色でも演色性はいずれもRa90以上で、輝度は昼白色タイプで2,600cd/平方m、白色タイプで2,800cd/平方mとなった。同社では新色についても、高演色性と高輝度で“世界最高水準”としている。
パネルの発光効率は、一般的な白熱電球の15lm/Wを超える26~30lm/W。また定格寿命は、白熱電球の約10倍となる10,000時間となる。さらに、水銀や紫外線も含まないため、環境負荷や照射物への悪影響もほとんどないという。
また、パネル単体の厚さは約2mmの薄型。機器や器具の極薄化、軽量化が可能という。
パネルのサイズは97×90×2.11mm(幅×奥行き×高さ)で、発光部は80mm四方。重量は38g。発光効率は27/26/30lm(昼白色/白色/電球色)。
モジュールでも、従来から発売している電球色に加え、昼白色と白色が追加された。パネルと同様、高い演色性と高輝度を備えている。
また、薄型照明器具などに組み込みやすいよう、厚さを約9mm、枠の最大幅を約11mmとした。さらに、簡単かつ安全に発光部が取り替えられる「スライドイン」構造も採用している。
モジュールのパネルのサイズは102×95×8.9mm(幅×奥行き×高さ)で、発光部は80mm四方。重量は98g。発光効率は全機種が17lm/W。調光可能範囲は3~100%。
4月にドイツで開催された照明の展示会「Light+Building 2012」にて公開された、昼白色、白色、電球色の有機EL照明モジュール | 同じく4月にイタリアで開催された「ミラノサローネ」では、電球色の有機EL照明パネルを用いたシャンデリアが公開された |
(正藤 慶一)
2012年7月19日 13:03