パナソニック、DECT対応で画質が向上したワイヤレスドアホン

~転送速度4倍で、1秒に1コマ表示
ワイヤレスモニター付テレビドアホン VL-SWD301KL

 パナソニックは、モニター子機の画面が見やすくなったドアホン「ワイヤレスモニター付テレビドアホン VL-SWD301KL」を、2012年2月9日に発売する。価格はオープンプライスで、市場想定価格は45,000円前後。

 玄関に設置する「カメラ玄関子機」と、子機が撮影した映像を室内で確認する「モニター親機」、ワイヤレスで玄関の映像を映す「ワイヤレスモニター子機」がセットになったドアホンセット。通信規格にDECT準拠方式を採用したことで、データ転送を高速化した点が特徴。従来より4倍の情報量を送ることができるため、従来のワイヤレスモニター子機で約2~3秒に1コマだった描画速度が、新製品では約1秒間に1コマに向上。これにより、ワイヤレスモニター子機の画面がキレイに見やすくなったという。

従来より4倍の情報量を送ることができ、約1秒間に1コマを表示する

 カメラ玄関子機には広角レンズを装備。来客画像を約2倍までズームできる「ワイド/ズーム」ボタンや、ズームのまま画面を動かして見たいところを確認できる「パン・チルト機能」機能も採用した。なお、来訪者の画像は、最大50件、400枚まで自動録画でき、後からコマ送りで再生することも可能という。

来客画像を約2倍までズームできる「ワイド/ズーム」ボタンを搭載

 さらにカメラ玄関子機には、LEDライトも搭載。周囲の明るさによって自動的にライトが点灯し、夜間でも来客が確認できるという。ライトはOFFに設定することも可能。

 モニター親機には、約3.5型液晶ディスプレイを採用。本体は奥行28mmのスリムデザインで、部屋に馴染みやすいという。

 またモニター親機では、在宅/外出/夜間といった状況に合わせた「くらしモード」が設定できる。同モードでは、状況にあわせて、呼び出し音の有無や警告音の音量などを設定できる。具体的には、在宅時には通常通り応答し、外出時には来客を画面に表示せず、自動録画するなどの設定が可能となる。

 このほかワイヤレスモニター子機には角度センサーを搭載し、横置きすると自動的に横画面で表示する。

 別売りの機器と連携させて、住宅の防犯性を高めることもできる。例えば、別売の「窓センサー FSD10」と連携すれば、窓が開いた際に、モニター親機とワイヤレスモニター子機が通知音と画面表示で知らせる。窓センサーはモニター親機1台につき最大20台まで登録でき、モニター親機から、それぞれの窓の開閉状態を確認することも可能となる。また、窓センサーが反応した時の履歴も確認できる。FSD10の価格はオープンプライス、市場想定価格は5,500円前後。

窓センサーと連携させれば、窓が開いたときに通知する

 また、同社のDECT準拠方式を採用している電話機やファックスと組み合わせれば、ワイヤレスモニター子機を電話子機として使用したり、あるいは電話機やファクスで来客対応ができるという。

 住宅用火災警報器に繋げると、火災発生などで警報器が反応した場合にモニター画面表示と通知音で知らせる。また、別売りの「中継アンテナ KX-FKD1」と繋げれば、ワイヤレスモニター子機の使用エリアが拡大し、ベランダなどでも子機が使えるという。KX-FKD1の希望小売価格は12,600円。

 モニター親機の本体サイズは約143×27.8×186mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約485g。消費電力は待受時が約1.2W、動作時が約9W。

 ワイヤレスモニター子機の本体サイズは約52×30×173mm(同)で、重量は約165g。電源は容量650mAhの専用ニッケル水素電池。

 なお、ワイヤレスモニター子機は6台まで増設できる。増設に対応する子機は「VL-WD608」で、希望小売価格が30,450円。

ワイヤレスモニター付テレビドアホン VL-SWD300KL

 下位モデルとして、玄関子機の広角レンズを省略した「VL-SWD300KL」も同時に発売する。価格はオープンプライス、市場想定価格は38,000円前後。増設に対応する子機は「VL-WD609」。VL-WD609の希望小売価格は24,150円。

 ほかに、ワイヤレスモニター子機を省略したモニター親機とカメラ玄関子機のセット「VL-SVD301KL/VL-SVD300KL」も同時に発売する。VL-SVD300KLでは、広角レンズなどが省略されている。価格はオープンプライス、市場想定価格はそれぞれ33,000円前後、24,000円前後。






(小林 樹)

2011年12月9日 16:31