フィリップス、農業用LED照明で日本市場に参入

 フィリップスは、農業用LED照明事業の日本市場に参入することを発表した。

 農業用LED照明とは、LED光源を使って植物を育成させるもので、太陽光に左右されず、室内でも植物を育てられるとし、近年注目を浴びている事業分野。オランダなどで積極的に導入されているほか、日本でも導入事例がある。

 同社では既に農業大国オランダをはじめヨーロッパ各地にて、植物栽培向けのLED照明ソリューション「Philips GreenPower LED(フィリップス グリーンパワーLED)」シリーズを展開し、レタス、トマト、イチゴ、菊などを栽培している。

 同社によると、植物を育てるには、それぞれの植物ごとに適した光が必要で、さらに植物の色や糖度、水分量や育成の速度は、光の種類や照射のバランスによって変わってくるという。

 Philips GreenPower LEDでは、光のスペクトル、レベル、タイミングが調節でき、それぞれの植物に最適な“光のレシピ”によって光をあてる。さらに、栽培環境に応じて、光の照射角度や照射時間を厳密に算出・設定し、生産性を高めるという。

 さらにLED化により、消費電力も削減する。Philips GreenPower LEDは、蛍光灯に比べて60%以上の消費電力を削減するため、生産コストの削減にも繋がるという。

 日本市場には、11月30日から幕張メッセで開催される「アグロ・イノベーション 2011」へのブース出展を皮切りに参入するとしている。

 なお、「アグロ・イノベーション 2011」は幕張メッセで開催される。開催期間は11月30日~12月2日、開場時間は9:30~16:30。

それぞれの植物に適した光を調節して照射する、LEDPhilips GreenPower LED





(小林 樹)

2011年11月21日 16:25