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フィリップスの植物育成用LEDが富山市の植物栽培工場で採用

「グリーンパワーLEDプロダクションモジュール」

 フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、富山県富山市が2014年3月に竣工予定の牛岳温泉植物栽培工場(仮称)に、同社の植物育成用LED照明「Philips GreenPower LED Production Module(フィリップス グリーンパワーLEDプロダクションモジュール)」が採用されたと発表した。

 富山市は採用について、フィリップスが農業大国オランダで培ったノウハウだけでなく、グリーンパワーLEDプロダクションモジュールが高い防塵防水性能(IP66)を持ち、エゴマ栽培に有効な400~700nmの光量子束密度を確保できるからとしている。

 フィリップスのグリーンパワーLEDプロダクションモジュールは、遠赤色LEDチップを搭載する植物育成用のLED照明。植物の育成に適した波長の光を発することで生育スピードを高め、収量の増加(最大20%)や、栽培時間の短縮につながり、生産効率を高める。消費電力を従来の蛍光灯より最大55%削減できるという。

 牛岳温泉植物栽培工場(仮称)は、富山市西南部の山田地域に建設される完全人工光型の植物栽培工場。エゴマの生産・加工、流通・販売を行なう。

 植物栽培工場プロジェクトは、「農商工連携による環境と健康をテーマとした多様なビジネスの推進」事業の一環として、2012年8月より開始されている。植物工場の栽培面積は800平方mで、2014年4月に稼働の予定。年間約20万株の生産を目標としている。

栽培イメージ
牛岳温泉植物栽培工場(仮称)

中野 信二