アイリスオーヤマ、佐賀県鳥栖市にLED照明と家電の生産工場を設立
アイリスオーヤマは、佐賀県鳥栖市の鳥栖工場に隣接した土地に、LED照明と家電製品の国内生産拠点「鳥栖第二工場(仮称)」を設立、2012年1月より操業を開始すると発表した。
新工場の所在地は佐賀県鳥栖市立石町字長蓮441番地13で、かつてパナソニックの子会社「パナソニック ファクトリーソリューション株式会社」の鳥栖事業所が存在した場所となる。パナソニック ファクトリーソリューションは、これまで鳥栖事業所にて、電子機器のプリント基板や電子部品、半導体チップを取り付ける装置の開発製造拠点としてきたが、事業再編に伴って、2009年9月末より閉鎖していた。
アイリスオーヤマでは、佐賀県と鳥栖市の誘致の提案を受け、パナソニック ファクトリーソリューションの旧鳥栖事業所の土地約8万平方mを購入。延べ床面積が約31,600平方mの3階建て工場についても取得した。
新工場では、直管型・ランプ形のLED照明と、調理・清掃家電の生産ラインを新設。これまでは中国・大連に一極集中していた生産体制を分散し、リードタイム(発注から納品までの時間)を約2週間に短縮することで、製品供給の強化を図るという。さらに、約100名の従業員を新規雇用し、順次設備投資を行なうことで、2014年までに年間30億円程度の生産を予定している。
なお、同社の2011年12月における今季の売上高は1,000億円の見込み。来季はLED照明や家電製品の商品開発と販売強化で1,300億円の売上高を計画している。またLED照明については、「自治体や官公庁を中心に、来春以降も大幅な需要増が予測される」として、今季の2倍となる売上300億円を計画し、法人・家庭向けのいずれの分野でも国内シェア1位を目指すという。
(正藤 慶一)
2011年10月24日 13:35