富士通ゼネラル、涼感効果もあるオールシーズン用電気カーペット

~宇宙服に使用された調温素材「アウトラスト」採用
電気カーペット(オールシーズンタイプ) FHC-13A-T

 富士通ゼネラルは、エアコンの温度設定が高めでも涼感効果が得られるという、オールシーズンタイプの電気カーペット「FHC-13A-T」を、4月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は35,000円前後。

 夏でも冬でも、オールシーズン使えることを狙った1.3畳相当の電気カーペット。カーペットの調温素材として、NASAの宇宙服のグローブ素材として開発された「アウトラスト」を、電気カーペットとしては業界で初めて採用した点が特徴となる。

 アウトラストは、カーペットの表面生地の真下に使用されており、直径2~30ミクロンのカプセルが何百万個もコーティングされている。このカプセル内に入っている相転移材(PCM)が、温度変化に応じて固体から液体、あるいは液体から固体へ状態を変えることで、吸熱と放熱を行なう。

アウトラストが熱を吸収するため、控えめなエアコンの冷房運転でも、涼感効果が得られるという
 本製品では、アウトラストの吸熱作用を利用することで、接触している体の熱を吸収。夏場にはエアコンとの併用で、控えめな冷房運転時でも涼感効果が得られるという。

 なお、涼感効果を得る場合には、通電は不要。室温が約32℃を超える環境では、アウトラストの特性上、涼感効果は得られにくいという。

 暖房使用時には、従来の電気カーペットから引き続き「電磁波99%カット」仕様を採用。コードヒーター内の2本の発熱線を、電流の向きがそれぞれ反対となるように通すことで、互いに電磁波を打ち消し合い、発生を大幅に低減するという。また、運転開始後6時間で自動オフになる切タイマー、床への無駄な放熱を抑える高断熱フェルト層も採用している。

 同社では、夏はエアコンとの併用で涼感効果が、冬は足元からぽかぽかの暖かさが手軽に得られるため、1年を通じて使用できるとしている。

電磁波は99%カットするという本体の断熱イメージ。高断熱フェルト層の採用で、床へ無駄な放熱を抑える構造となっている

 カーペット表面には、染織家の佐伯和子氏による“干し草のベッド”をコンセプトとしたデザインを採用。夏は涼しく冬は温かい干し草をモチーフとすることで、さまざまな部屋にくつろぎの空間が演出できるという。

 このほかカーペット表面には、汚れが付きにくいコーティング「オレフィン系フィルム」や、夏場でもベタつきにくく、さらっとした肌触りが実現するというエンボス加工が施されている。

 本体サイズ175×119cm(横×縦)で、重量は約4.5kg。消費電力は380W。





(正藤 慶一)

2011年4月20日 14:09