東芝、ニーズによって選べる2方式の除湿乾燥機
東芝ホームテクノは、デシカント方式除湿乾燥機「RAD-DN70」を4月1日から、コンプレッサー式除湿乾燥機「RAD-CN100」ほか3機種を3月16日よりそれぞれ発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はデシカント方式除湿乾燥機「RAD-DN70」が25,000円前後、コンプレッサー式除湿乾燥機「RAD-CN100」が40,000円前後。
RAD-DN70 | RAD-CN100 |
東芝では、ニーズに応じて選べるように、コンプレッサー方式とデシカント方式の2製品を発売する。これまでは、コンプレッサー方式の除湿乾燥機のみを扱ってきたが、生活スタイルやニーズに合わせて選べるように、今シーズンからコンプレッサー方式とデシカント方式の2種類を用意したという。
2製品の共通機能としては、温度と湿度のダブルセンサーで洗濯物が乾くころを自動で予想し、停止する「もうい~快衣類乾燥」機能のほか、菌やウイルス、花粉、ダニの死がいなどを抑制する「エアーフィルター」を搭載する。
状況に応じて風の吹き出し角度を切り替えられる「オートルーバー」を採用する |
風の吹き出し口には、角度の切り替えができる「オートルーバー」採用で、状況に応じて「広角吹き出し(約100度)」、「上吹き出し(約45度)」、「下吹き出し(約20度)」に切り替えられる。なお、コンプレッサー方式の3機種のみ「前吹き出し(約45度)」も設定可能。
■低騒音で、室温に左右されにくいデシカント方式
デジカント方式の特徴と仕組み |
「RAD-DN70」は、室温に左右されにくい安定した除湿能力が特徴のデシカント方式の除湿乾燥機。デシカント方式は、室内の湿った空気をヒーターを備えたデシカントローターで吸着し、空気を高温多湿にしてから熱交換器で一気に冷やして、結露させる。その後、乾いた空気を室内に、水分は本体水タンクで回収する仕組み。
除湿能力が安定しており、室温の変化に左右されにくいという特徴があるほか、本体がコンプレッサー方式の除湿乾燥機に比べ本体サイズがコンパクトで移動しやすいという長所がある。一方、短所としては使用中に室温が上がりやすいほか、コンプレッサー方式に比べ電気代が高いという点が挙げられる。
RAD-DN70では、「衣類乾燥」「標準」「静音」の3つのモードを備える。静音モードの運転音は約29dB。衣類乾燥では、室温より約18℃高い温風で衣類をしっかり乾かすという。
本体サイズは340×190×495mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約6.8kg。除湿可能面積は木造9畳、コンクリート18畳。1日当たりの除湿能力は7L。タンク容量は約2.5L。
■室温上昇と電気代が抑えられるコンプレッサー方式
コンプレッサー方式の特徴と仕組み |
「RAD-CN100」は、使用中の室温の上昇が抑えられるコンプレッサー方式の除湿乾燥機。コンプレッサー方式は、室内の湿った空気を冷却器で結露させ、水分を回収したあと、除湿した空気を放熱機で室内の温度に戻してから放出する。
夏の暑い時期でも室温がそれほど上がらずに使えるほか、デジカント方式に比べ電気代が抑えられる点が特徴。短所としては、デジカント方式に比べ、本体サイズや重量が大きい点などがある。
運転モードは「自動運転」と「衣類乾燥」のほか、本体内のカビの繁殖を抑える「内部ドライ機能」、吹き出し口から冷風が吹き出す「冷風運転」を備える。そのほか、本体内部に活性炭でニオイを除去する「強力脱臭フィルター」を搭載する。
本体サイズは385×174×535mm(同)で、重量は約12.6kg。除湿可能面積は、木造11畳/13畳(50Hz/60Hz)、コンクリート23畳/25畳(同)。1日当たりの除湿能力は9L/10L(同)。タンク容量は約3L。
下位機種として1日当たりの除湿能力が7.1L/8L(50Hz/60Hz)の「RAD-CN80」と、除湿能力が5.6L/6.3L(同)の「RAD-N63」を同時発売する。価格はオープンプライス。「RAD-CN80」の店頭予想価格は35,000円前後、25,000円前後。
RAD-CN80 | RAD-N63 |
(阿部 夏子)
2011年3月7日 17:41