フィリップス、LEDが高野山の寺院の灯篭に採用

フィリップス「LUXEON(ルクシオン)」

 フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、和歌山県高野山麓の慈尊院に、同社のLED光源LUXEON(ルクシオン)が採用されたことを発表した。

 慈尊院は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の高野山麓に位置する寺院。816年に、弘法大師によって創建された。2004年7月に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録され、国宝の木造弥勒仏坐像があることでも知られている。

  今回、拝堂の灯籠に使用されている照明320台に LUXEON Rebelの6素子、拝殿の外部に使用されている照明48台にLUXEON Rebelの12素子が採用された。LUXEONは、寿命が長く、高出力のLED光源。

 住職の安念清邦氏は、リリース中で以下のように述べている。「信徒が捧げる灯籠には、光を奉納することで仏の知恵をいただくという意味があります。この灯籠は、信徒が亡くなったとしても永久に残っていくもので、今 までは白熱電球を使用しており、電球が切れることも多く困っていました。昨年、寿命が長いLED光源への代替えの申し出があり、快諾しました。明かりの元 が蝋燭から白熱電球に、そして長寿命のLEDに変わっても、光を奉納するという意味は変わりません。むしろ、とても寿命が長いという意味で灯籠の価値は高 まったと言えます」

 

拝堂の軒先、軒下に使用された様子LEDが使用されている拝堂の灯籠




(小林 樹)

2011年2月22日 18:14