トヨトミ、電気と灯油を使い分ける“ハイブリッド”石油ファンヒーター

 トヨトミは、石油暖房と電気暖房の2つを搭載した「ハイブリッドヒーター LC-HB32A」を10月1日より発売する。希望小売価格は37,800円。本体カラーはブラックとシルバー。

「ハイブリッドヒーター LC-HB32A」ブラックシルバー

 セラミックヒーターを搭載した“ハイブリッド”タイプの石油ファンヒーター。一般的にセラミックヒーターは、石油ファンヒーターに比べ、熱量が弱く、室内が暖まるまでに時間がかかるという問題があった。一方、石油ファンヒーターは立ち上がりが遅いという弱点があったという。そのため、温度設定をした運転をしている場合など、室温が設定温度に達して運転が切れてしまうと、次の点火までの余熱時間に室温が冷えてしまうことなどが問題だったとする。

 ハイブリッドヒーター LC-HB32Aでは、灯油と電気の2つを使い分けることでこれらの問題を解決。石油ファンヒーター単独の場合、電源を入れてから温風がでるまでに、約90秒かかるが、ハイブリッドヒーターでは、セラミックファンヒーターを使うことで約3秒で温風が出るという。

 また、石油暖房と電気暖房を併用することで、室内がすぐに暖まるハイパワー運転ができる。

 運転モードでは、温度設定ができる「ハイブリッドエコモード」を搭載。これは、設定温度を3℃上回ると、石油暖房が自動的に消火して、セラミックヒーターの単独運転に切り替わり、設定温度を下回ると再度石油暖房に切り替わるというもの。石油暖房の運転開始までの時間を長くすることで、灯油の消費量を抑えられるほか、セラミックヒーターを併用することで、室温が急激に下がることを防ぐという。また、石油暖房の再点火が少なくなるため、灯油点火時のニオイの発生も抑えられる。

 使い勝手面では、灯油の量が少なくなった状態で運転延長ボタンを押すと、灯油切れの後、自動でセラミックヒーターが運転を開始し、最大8時間まで給油なしの状態で暖房運転できる機能を備える。

 本体はセラミックヒーター単独運転に対応するが、石油暖房の単独運転には対応しない。

 本体サイズは、376×296×428mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は9.3kg。灯油のタンク容量は5L。燃焼継続時間は最大運転時で約16.1時間、最小運転時で約64.9時間。消費電力は点火時で1,120W、ハイブリッド運転時で最大811W/812W(50Hz/60Hz)、セラミックヒーター単独運転時で800W。



(阿部 夏子)

2010年9月30日 00:00