ドウシシャ、3.5インチのモニターを搭載した“しゃべる地球儀”

~タッチペンで国を指し、映像と音声で解説

 文具・紙製品、オフィス用品に関するアジア最大の展示会「第20回 国際文具・紙製品展 ISOT」が、7月8日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は10日までの3日間。入場料は3,000円だが、事前登録で無料になる。


Perfect Globe Elite(パーフェクトグローブ エリート)
 ドウシシャのブースでは、タッチペンで指した国の特徴を音声で解説する地球儀「Perfect Globe(パーフェクトグローブ)」シリーズの最新モデルとして、3.5インチのTFTモニターを搭載した「Perfect Globe Elite(パーフェクトグローブ エリート)」の試作品を公開した。発売は10月の予定で、価格は35,000円の予定。

 パーフェクトグローブは、地球儀の表面を専用のタッチペンで指すことによって、その国の情報を音声で読み上げるという学習教材。読み上げるデータは首都/最高責任者/言語/人口/面積/国歌など。例えば、日本の最高責任者を知りたい場合は、本体の「最高責任者」のパネルに触れた後、地球儀の日本の部分を指せば、「麻生太郎」と音声で読み上げる。


 今回の「パーフェクトグローブ エリート」では、この音声読み上げ機能に加え、3.5インチのTFTモニターを本体に備えた点が特徴。画面上にその国の国旗や最高責任者の顔、首都の写真などが表示できるようになった。これに伴って、タッチした国の情報を映像と音声でまとめて紹介する「Country Video(カントリービデオ)」機能も搭載された。

基本的な使い方は、まず日本地図の下にある「首都」や「人口」といった項目の中から、知りたい情報をタッチし……地球儀上の国を付属のタッチペンで指すすると、モニターに国の情報が表示され、音声で情報が読み上げられる。写真は「キプロス」

日本をタッチしたところ。バックには「さくらさくら」が流れているパネルの「最高責任者」をタッチした後に地球儀の日本をタッチすると、麻生首相の顔が出てくる。首相が交代した場合は、ウェブ経由でアップデートできるとのこと

付属の「WORLD BOOK」を使えば、世界の動物や歴史といったことも学べる

  さらに、付属品として「WORLD BOOK(ワールドブック)」も同梱される。これは世界の動物や食べ物、歴史や国旗などをまとめた本で、ページ内にタッチペンを当てることで、本体のモニター上に画像が表示される。これにより、地球儀の枠を越えた情報も合わせて学ぶことができるという。

 本体に登録されている情報は、Wi-Fiなどネットワークに接続することで更新が可能。また、Wi-Fi接続によるスペシャルコンテンツとして、世界中のリアルタイムの映像が楽しめる「Earth TV」、世界100カ所以上の国や地域の天気がわかる「Weather forecast」も利用できる。

 音声解説は、5~10歳向け、11~14歳向け、15歳以上の3段階に設定できる。英語での解説も可能。地球儀のほか日本地図も用意されており、47都道府県の情報も学べる。

 筑波大学大学院 人間総合科学研究科の井田仁康教授が、本製品の監修を務める。

現在発売中の「パーフェクトグローブ」。「エリート」とは違って、モニターは付いていない年齢毎に3段階の解説が選べる。5~10歳向けでは、数値に関わる情報が抑えられている教育の現場でも使われていることを示す写真




(正藤 慶一)

2009年7月9日 00:00