タカラトミー、愛犬の鳴き声を“通訳”する「バウリンガルボイス」
バウリンガルボイスの使用イメージ。愛犬にはマイクを付ける必要がある |
バウリンガルは、愛犬の首輪に装着したマイクが捕らえた鳴き声を、独自の「動物感情分析システム」を用いて分析、親機のモニター上に感情を人間の言葉で表示するツール。2002年に第1弾が発売され、約30万個を出荷した。
今回の「バウリンガルボイス」では、初代バウリンガルより“翻訳”機能をより進化させた点が特徴。従来は分析結果が親機の液晶画面に文字とアニメーションだけで表示していたものを、新たに音声で読み上げる“通訳”機能を追加した。同社ではこれにより、愛犬の顔を見ながら、子供と会話するようなコミュニケーションが楽しめるとしている。音声はオス用、メス用にそれぞれの声を収録。言葉のパターンはそれぞれ100種類が用意される。
また、マイクから本体へ鳴き声を転送する方式を、従来のアナログ(FM波)からデジタル方式へと変更。これにより、最大5台まで同時に使用できるようになった。公園やドッグカフェなどで使うことで、飼い主同士のコミュニケーションにも役立てられるという。
このほか、留守中の愛犬の泣き声を分析し、どんな感情で過ごしていたかが分かる「るすばんモード」、鳴いていないときでも、表情やしぐさから愛犬の気持ちがわかる「アクション辞典」なども用意されている。
同社では、バウリンガルボイスを使って愛犬の感情を把握することで、遊んで欲しいと訴えているのか、相手を威嚇しているのかを理解し、愛犬への適切な対処方法が分かるとしている。
カラーはグリーン、ピンク、ブルーの3種類 |
愛犬の鳴き声を“翻訳”する「動物感情分析システム」は、タカラトミーのほか、日本音響研究所、インデックス、獣医師の野村純一郎氏が共同で開発したもの。感情は「楽しい/悲しい/フラストレーション/威嚇/要求/自己表現」の6つに分類されており、声紋を分析したうえで日本語に置き換えている。
(正藤 慶一)
2009年7月7日 18:05
-ページの先頭へ-