「電気シェーバー市場は節約志向」、エルゴ・ブレインズの調査

~次に購入するメーカーは「ブラウン」

 株式会社エルゴ・ブレインズと株式会社リックは、電気シェーバーに関する意識調査の結果を発表した。

 調査は電気シェーバーを使用している20代から60代までの500名を対象に行なわれたもの。調査の結果、現在使用中のシェーバーの剃り味について不満はあるものの、買い換えは現在使用中のものが壊れた時で、しかも1万円未満や2万円未満の低価格のものを購入したいという「節約志向」が強いことがわかった。

 電気シェーバーに対する不満点を挙げる問いには、「剃り残しがある」が38.2%ともっとも多かった。さらに「くせ毛が剃りにくい」(21%)、「深剃りができない」(20%)、「切れ味が良くない」(18.6%)と、ヒゲの剃り味に関する不満が上位を占めた(複数回答。以下も同じ)。

 「次の購入で重視する点」という問いでも、「あご下などの剃り残しがない(37.8%)」「切れ味の良さ(35.8%)」「深剃りができる(30%)」と、剃り味に関するものが多かったが、中には「洗浄が容易(32%)」と、メンテナンス性を求める声もあった。

現在使っている電気シェーバーに対する不満点。剃り残し、深剃りができないなど、剃り味に関する不満点が多かった

次に電気シェーバーを購入する際の重視ポイントでも、剃り味に関する話題が多かった

 また、シェーバーを買い替えるタイミングについては「今使っているシェーバーが壊れたとき」が88%が、圧倒的に高い数値となった。そのほかには「気になる新製品が発売されたとき(10.8%)」、「店頭で新製品を手にとって、気に入った時(9.8%)」という意見もあったが、「販売員が新製品を進めたとき」という設問に至っては0%となっている。

 次に購入する製品の価格帯については、「1万円以上~2万円未満」が42.6%、「1万円未満」が41.2%と、低価格なものを求める回答が多かった。「金額にはこだわらない(6%)」「2万円以上~3万円未満(9.4%)」「3万円以上(0.8%)」という“高級志向”の意見は少数派となっている。

電気シェーバーを買い換えるタイミングは「今使っているシェーバーが壊れた時」が88%と圧倒的に多かった次回シェーバー購入時の金額は「1万円未満」「1万円以上~2万円未満」が多かった

 次に購入するメーカーについては、ブラウンが44.2%と最も多く、パナソニックが40.4%、フィリップスが15.2%と続いている。ただし「特に決めていない」という意見も33.6%と多く、メーカーにこだわらない“無党派”層が存在しているようだ。

 最後に「販売員から提案されたことで、購入予定のメーカーを変更することがあるか」という問いには、「可能性がある」が67.8%と多かった。この傾向は若いほど強まるようで、60代では59%だったのに対し、40代では64%、20代では82%と、年代が下がるほど割合が高まっている。

「次に購入するメーカー」は、ブラウン、パナソニック、フィリップスの順。「特になし」も多かった
「販売員からの提案で、購入予定のメーカーを変えるか」の問いには、若いほど「可能性がある」という答えが多かった

(本誌:正藤 慶一)

2009年3月31日 00:00