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エバラの調味料でキャンプ飯がより簡単に。炭火で肉をおいしく焼く方法とは

コールマンとエバラがコラボ。手軽なアウトドアレシピを公開している

アウトドアの醍醐味といえば、開放的な空間で味わうごはん。しかし、アウトドアでの食事は調理が簡単な焼肉やバーベキューに偏りがちで、レパートリーが少ないといった悩みもあるだろう。

コールマンが8月に発売した卓上グリル「クールスパイダープロテーブルトップ 2196280」は、本体上部はバーベキューグリル、下部は炭火の熱を利用したオーブンとして使えるのが特徴。焼肉とピザの同時調理などが可能で、アウトドア料理のレパートリーを広げられる。

コールマン「クールスパイダープロテーブルトップ 2196280」
炭火と簡易オーブンで同時調理が可能

同製品をより活用できるように、コールマンはエバラ食品とコラボ。エバラの調味料を使った簡単レシピを、「グリル&オーブンのお手軽アウトドアごはん」と題して両社のサイトで計7品公開している。

エバラといえば「焼肉のタレ」だが、実は社員がバーベキューインストラクターの資格を持っているのも特徴。今回はバーベキュー上級インストラクターやお肉検定1級の資格を持つ、エバラ食品工業 クリエイティブ本部 マーケティング部 マーケティング課長の坂下昇平さんに「クールスパイダープロテーブルトップ」を使ったアウトドアレシピをレクチャーしてもらった。

計7品のレシピを公開

お肉をおいしく焼く秘訣は「ミシシッピ」!?

調理するのは、エバラ「黄金の味 中辛」に1枚肉を漬け込んだ「黄金漬け焼き グリルステーキ」と「明太フランス」。明太フランスはバゲットにエバラ「プチッとうどん 明太子うどん」とバターを塗って準備しておく。

家庭のコンロと比べて火加減がわかりにくい炭火だが、道具を使わず手軽に確認する方法があると坂下さんは説明する。その方法は「ミシシッピテスト」と呼ばれ、手を網の20cmほど上にかざし、「ワンミシシッピ、ツーミシシッピ……」と数を数えていくもの。

「黄金漬け焼き グリルステーキ」と「明太フランス」を調理
ミシシッピテストを実践する、エバラ食品工業 クリエイティブ本部 マーケティング部 マーケティング課長の坂下昇平さん

目安として、ワンミシシッピまでしか耐えられない場合は強火、230℃以上あり、スリーミシシッピ、フォーミシシッピまで数えられるようであれば大体200℃の中火、それ以上数えられるのならば弱火ということがわかるそうだ。

ミシシッピはふざけているわけではなく、「いち、に、さん」と数えていくと人によってスピードに差が出やすいが、「ミシシッピ」と言いにくい言葉にすることで、人によるブレが少なくなり、より正確に温度を測りやすくなるのだという。

ステーキを焼く際は中火から強火が適しているため、ツーミシシッピ程度に火力を調節して、30分漬け込んだお肉を焼いていく。

お肉を炭火で焼く際に天敵となるのが炎。お肉は炎が当たると焦げてしまうため、炎を抑えつつ炭の遠赤外線効果で焼くようにする。もし炎が上がったら、水鉄砲を使って炎を消すといいという。子供がいれば、水鉄砲役を任せて一緒にバーベキューを楽しめそうだ。

お肉を両面焼いていく
炎が上がったら水鉄砲で消火するといいそうだ

裏返して両面を焼いたら、焼き加減のチェック。ここでも手を使って「OKテスト」と呼ばれる方法で確認する。

左手の親指と人差し指でOKサインを作り、親指の付け根のふっくらした部分を右手の人差し指で押してみる。この柔らかさが「レア」に焼かれたお肉の柔らかさと同じだそうだ。中指と親指でOKサインを作ると、付け根が少し硬くなって「ミディアムレア」に、薬指だと「ミディアム」、小指と親指だと「ウェルダン」と同じだという。

好みの焼き加減の感触がわかったら、実際にお肉を触ってチェック。柔らかすぎる場合は焼き時間を延長する。最後に触った面を下にして、少し加熱したら完成だ。

親指と人差し指でOKサインを作ってお肉の柔らかさを確かめる「OKテスト」
OKサインを作ったときの親指の付け根と同じ硬さになるまで焼く

本体上部でお肉を焼いているあいだに、下部の簡易オーブンで明太フランスを焼いていた。簡易オーブンでの調理は、ステンレス製の天板を引き出して食材をのせ、またしまうだけと簡単だ。

なお簡易オーブンではチルドピザなども焼けるが、グリルの炭による上火のみで火力がそれほど高くないため、生のピザ生地からの調理は推奨していない。

下部の簡易オーブンで明太フランスを焼く
ピザも焼けるが、調理済みの生地を推奨

実際に食べてみると、お肉はジューシーで柔らか。焼肉のタレをステーキに使う発想がなかったが、甘辛いソースをかけたようで意外にもマッチしていた。

明太フランスはカリッとまではいかないが、ふんわりと温まっていておいしい。パンを炭火で焼くとすぐに焦げてしまうため、これくらいがちょうどいいようにも感じた。なにより市販の調味料で簡単に作れるのがうれしい。

できあがった「黄金漬け焼き グリルステーキ」と「明太フランス」
コラボレシピで使用するエバラ製品

コールマンの担当者は「地面に直接置くグリルだとバーベキューがメインになってしまいますが、卓上に置けるものだと、テーブルにほかのおかずも並べたりして、いろんな料理をゆっくり楽しむことができます」と、新たなアウトドアごはんのシーンを提案している。

クールスパイダーテーブルトップグリルは網の高さを変えられるのも特徴
炭を入れるロストルは引き出し式で、炭の追加も簡単
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