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FitbitのスマートウォッチがGoogle マップ対応へ。Versa 4/Sense 2登場

Fitbit「Sense 2」

Fitbitは、スマートウォッチの新モデル「Versa 4」と「Sense 2」を9月29日に発売する。価格は順に27,800円、32,800円。

心拍数モニターなどを搭載し、活動量や睡眠スコア、ストレス状態などの記録ができるスマートウォッチ。2021年1月にGoogleが同社を買収して以来、初めての新製品が登場する。

新モデルはデザインを一新し、軽量薄型化を実現。重心を下げることで手首へのフィット感を高めた。さらに前モデルで省いたボタンを復活させ、運動中の操作性も向上させた。

薄型化し、フィット感を向上

バッテリー持続時間は6日以上。充電時間は2時間で、12分間で1日分の充電ができる急速充電にも対応。

製品には有料サービス「Fitbit Premium」6カ月分が含まれ、ユーザーの睡眠パターンを長期にわたり分析し動物に例える「睡眠プロフィール」などの機能を利用可能。通常の利用料金は月額640円または年額6,400円。

HIITなど40以上のエクササイズ対応「Versa 4」。Suicaも使える

「Versa 4」はフィットネスに重点を置いたモデル。HIIT(高強度インターバルトレーニング)やウェイトリフティング、ダンスなど、従来モデルの2倍以上となる40以上のエクササイズモードを備え、運動の履歴を記録できる。

Versa 4
健康管理とフィットネスを第一に考えている人におすすめという

Fitbit Premium内の指標「今日のエナジースコア」では内蔵GPSを活用し、その日のユーザーのコンディションがワークアウトに適しているか、または休息すべきかをアドバイスしてくれる。

近日中にGoogle マップに対応予定としており、目的地までのルート案内などが可能となる。アプリの通知や着信なども確認できる。またFitbit Payに対応し、Suicaなどの非接触決済を利用可能。

本体カラーは4色展開。ラインナップはブラック/グラファイトアルミニウム、ウォーターフォールブルー/プラチナアルミニウム、ピンクサンド/カッパーローズアルミニウム、ビートジュース/カッパーローズアルミニウム。

4色展開

高度なストレス測定ができる旗艦モデル「Sense 2」

同社スマートウォッチのフラッグシップモデルに位置付けられる「Sense 2」は、新たなボディレスポンスセンサーを搭載。継続的皮膚電気活動(cEDA)を測定することで、1日のストレス管理ができるという。cEDAに加え、心拍数、皮膚温度などの指標を用いて、ストレス反応が起きた際は本体に通知。これにより、ユーザーはどのような状況でストレスを感じたのか把握でき、対策を立てられるとする。

フラッグシップモデルのSense 2

Fitbit Premiumではより詳細な健康状態を確認可能。心拍変動や推定睡眠時皮膚温変動、血中酸素ウェルネスなどをチェックできるほか、90日間の健康トレンド機能により、体調の変化も把握できる。

Versa 4同様に40種類以上のエクササイズモードやFitbit Payに対応。Google マップにも近日対応予定。

デザイン面では、金属を蒸気化する手法によりセンサーの電極をディスプレイのガラスに直接組み込むことで、シンプルな外観を実現した。

本体カラーは3色展開。ラインナップはシャドーグレー/グラファイトアルミニウム、ルナホワイト/プラチナアルミニウム、ブルーミスト/ソフトゴールドアルミニウム。

3色展開

Versa 4/Sense 2ともにバンドは交換可能。クリスマス前にはBrother Velliesデザインの交換用バンドを発売予定で、ヴィーガン対応アイテムもラインナップするという。

Brother Velliesデザインの交換用バンドを発売予定

人それぞれで異なるストレスを分析。Googleとの今後も

Google Tokyo オフィスで行なわれた新製品発表会には、Googleのスティーブ・モーリー Director APAC & Health Solutions International Fitbitが登壇。各製品の特徴を解説しながら、より高度なストレス管理が可能となったSense 2について次のように語った。

スティーブ・モーリーさん(Director APAC & Health Solutions International Fitbit at Google)

「ストレスの感じ方というのは、私のストレスに対する反応と他人の反応とではまったく違うように、人それぞれ異なります。ボディレスポンスセンサーを搭載したことで、各個人の実体験に基づいた反応を継続的にモニタリングし、パーソナライズすることができます」

Googleが同社を買収してから1年半が経ち、近日中にスマートウォッチでGoogle マップを利用できるようになるとの発表もあった。報道陣から両社のシナジーについて問われると、実現までに時間がかかるものも多いとしながら、「Googleの『Pixel Watch』での体験の多くはFitbitの体験を提供するものです。また『Google Nest Hub(第2世代)』の睡眠モニター機能では、相互接続性の向上に取り組んでいます」と説明した。

Fitbit Premiumの睡眠プロフィール機能は、睡眠パターンを分析して動物に例える。モーリーさんは普段はキリンだが、出張したときはハリネズミになっていたそうだ