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ブロワーにもなる掃除機、アクア初のハンディ型HANDY DUO! が便利そう

アクア初のハンディクリーナー「HANDY DUO!」

冷蔵庫や洗濯機などで知られるアクア(AQUA)が、2022年は掃除機のラインナップに力を入れて製品展開しているという。吸い込むだけでなくゴミを吹き飛ばせるブロワー機能が付いたハンディクリーナーや、ペットの毛が絡みにくいスティッククリーナーなど個性のある製品が登場している。これらの新製品を実際に体験してきた。

アクア掃除機のこれまでと、新ラインナップ

ブロワーや空気入れにもなる「HANDY DUO!」

「HANDY DUO!(ハンディ デュオ) AQC-HH700」は、アクア初のハンディクリーナーで、名前のDUO(デュオ)が示すように2通りの使い方ができる。それは吸引のほかに空気を吹き出すブロワー機能だ。サッシの間やパソコンのキーボード、車のシート脇など狭い場所のゴミを吹き飛ばせるほか、浮き輪などの空気入れにも使える。

7月6日に発売され、価格はオープンプライスで実売価格は22,000円。同社がかねてからタッグを組んでいるイタリアのCandy Hooverと共同開発した。

HANDY DUO! AQC-HH700本体(手前)とアタッチメント

これまでも掃除機の排気を利用してブロワーのように使える掃除機は存在したが、今回のハンディ デュオは、アタッチメントのノズルを付け替えることで空気の流れを変えて吹き出すというもの。この仕組みは特許申請中だという。

ブロワー用のアタッチメント

ハンディタイプながら500円玉も吸いこめるほどの吸引力を持ち、3つの使い方ができるノズルなどアタッチメントも豊富。テレビ画面など傷つきやすい家電や家具周りもやさしく掃除できるという。

アタッチメント交換で、テレビ画面なども掃除できるソフトな先端にもなる
付属のアタッチメント

さっそく気になるブロワー機能をチェックしてみた。先端のアタッチメントを、通常のゴミ吸引ノズルから、ブロワー用のノズルに変更。取り付けた後で両脇をカチッと音がするまで挟むと吹き出しができる状態となる。

スイッチを入れると思っていたより強力な風が細いノズルから出てきた。通常はパソコンのキーボードの隙間の場合、普通の掃除機では狭すぎて吸いだせず、スプレー式のブロワーを使うことも多い。このブロワー機能なら細いノズルが狭い場所にも届くため、家で使ってみたくなった。なお、空気入れとしては自転車のタイヤに入れられるほどのパワーは無いため、主に浮き輪などのグッズに使うことを想定しているという。

細いノズルから空気を吹き出せる
浮き輪などの空気入れに使える

ハンディタイプの安価な掃除機は現在も数多く販売されているが、このようなブロワー機能が付いているものは、今後の製品選びの一つのポイントにもなりそうだ。

ペットの毛が絡まないことにこだわった「Pet Primo」と、手ごろながらハイパワーな「AQC-ZX1N」

スティック掃除機「Pet Primo AQC-HF501」は、ペットを飼う人の意見を重点的にとり入れ、抜け毛を効率的に集められるというモデル。6月1日に発売され、オープンプライスで実売価格は29,700円。こちらもイタリアのCandy Hooverと共同開発した製品。

Pet Primo AQC-HF501

毛の絡みを防ぐためのキモとなるのはヘッドのブラシ部。ローラーに備えたメインの「ハイブリッド回転部」に加え、床材に応じて選べる「ワイドケトリゴム」と「起毛布」を付け替えて掃除できるのが特徴だ。

ワイドケトリゴムは、毛足の長いじゅうたんに絡んだ毛もしっかり取ることができ、起毛布は細かい毛先でフローリングの目地までキレイに掃除できるという。これらのブラシは手で簡単に着脱できる。細かいところでは、ブラシ先端のカットの仕方やローラーの材質なども見直し、毛がヘッド部に残らないように工夫した。

ワイドケトリゴム装着時のヘッド部。中央に見える細い凹凸のあるパーツがワイドケトリゴム
ワイドケトリゴムは、ペットの毛をグルーミングするゴムブラシをヒントにしたもの
起毛布の装着時
本体カラーはシャイニーライムグリーン(左)とブライトブルー(右)の2色
ノズルを外せばハンディ型にもなる

実際にカーペットで2つのブラシを付け替えて掃除してみると、ワイドケトリゴムはカーペットにしっかり入り込んでゴミをかき出すような感触。起毛布だと、優しく軽く動くため力が要らずスイスイ動く印象だった。

バッテリーは着脱でき、本体から外しても充電できる

もう一つのスティック掃除機「AQC-ZX1N」は、6月22日に発売され、オープンプライスで実売19,800円。この価格帯ながらバッテリーのパワーをアップしたことや完全サイクロン式としたことなどで吸引力がアップし、前モデル「AQC-LX1F」比で1.7倍の強力な吸引ができるという。運転時間は標準モードで約60分、強モードで約20分。ワンタッチでゴミ捨てできる機構も備えるほか、ベッドの下など暗い所のゴミも見えるLEDライトをヘッド部に備える。

AQC-ZX1N
ハンディ使用時

アクアの商品本部 SL商品企画グループ 佐藤晋悟氏は、同社の掃除機について2020年のモデルの販売に手ごたえを感じたとのことで、冷蔵庫や洗濯機に比べて製品の買い替えサイクルが短い(3~5年を見込む)ことから、家庭での複数台の使用も見越して製品ラインナップを拡大。「クリーナーを作るリソースが整ってきた」ことにより、今後もこのカテゴリーを強化していくと説明している。

アクアの商品本部 SL商品企画グループ 佐藤晋悟氏