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パナソニック、レトルト食品を作れるプロ用調理機「達人釜」

業務用の小型高温高圧調理機「達人釜 FCS-KM77」

パナソニック産機システムズは、オリジナルのレトルト食品を製造できる業務用の小型高温高圧調理機「達人釜 FCS-KM77」を10月に発売する。価格はオープンプライス。

事業者自らレトルト食品を作れる小型製造機。ボイラーや圧力容器の取り扱い資格を持つ専門業者に製造委託するのが一般的だが、達人釜でレトルト食品を作る場合は専門資格がいらない。2003年から販売しており、機能を強化してFCS-KM77を発売する。

事業者自らレトルト食品を作れる

食材と調味料をパウチした袋を庫内にセットし、加熱条件を設定すると、マイコン制御で全自動運転する。芯温計も内蔵し、レトルト食品の殺菌強度を規定する「F値」の計測や記録を行なう。

新機能として、量産前の試作時に使える簡易モードの「F値制御機能」を追加した。到達させたいF値と加熱温度を設定することで、加熱条件に目安をつけることができ、試作回数を抑制できる。

操作部は従来のボタン式からタッチパネル式に変更。一度に複数の情報を確認できるようにした。マイコンを含む制御部も見直した。

データの記録や保管に必要なプリンターを内蔵。記録した温度・時間・圧力などの情報をCSV形式で取り出せるよう、USBポートも搭載した。

本体サイズは600×560×1,009mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは104kg。

タッチパネルを採用
プリンターとUSBポートを搭載