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e-bikeオーナーがスペシャライズドを選んだ理由。最先端の遊び方やフィールドとは?

スペシャライズド「TURBO CREO SL」。価格は550,000円~

スペシャライズド・ジャパンは、同社が展開するロードバイクタイプのe-bike「TURBO CREO SL」の購入者へアンケート調査を実施した。コロナ禍において自転車やe-bikeは注目を集めているが、アンケート結果では単なる移動手段だけでなく、フィットネスやアクティビティとして新しい楽しみ方を実践する人々が多いことが見えてくる。

「TURBO CREO SL」購入者の年齢層や遊び方は?

アンケート結果によると、「TURBO CREO SL」購入者の年齢は50代が3割を超えており、次いで60代、40代という結果になった。スペシャライズドのバイク全体の購入者の平均年齢は40歳前後であり、TURBO CREO SLモデルの購入者のほうが平均年齢が高いことを紹介している。

年齢に関する調査結果

そして、e-bikeの利用目的でもっとも多かったのは「ロングライド・スポーツ」(35.6%)だった。続いて「観光・ツーリング」(20.2%)、「グループライド(ペアライド含む)」(12.5%)という結果に。「通勤・通学」(7.7%)や「普段の移動」(4.8%)といった移動手段に使うよりもアクティビティを楽しむ人が多い傾向にあることがうかがえる。

活用方法に関する調査結果

購入者からは「無理と思っていたルートを、楽々走破できる」「どんな激坂が表れてもアシスト量を上げれば快適に登れる」などのコメントが寄せられており、脚力の差でグループライドを遠慮することもなく、多くの人がアクティビティとしてe-bikeを利用しているという。

さらに、「観光・ツーリング」「輪行+ライド」のように、ライドだけでなく+αのアクティビティも行なう購入者が3割という結果も。e-bikeは通常のロードバイクほど体力を消耗しないため、スポーツの爽快感を得ながらも観光やツーリングの体験をより楽しむことが可能。最近では、アメリカ発祥の「グラベルライド」というグラベル(砂利道)と舗装路両方を視野に入れた長距離ライドの愛好者が増加中だという。

注目を集めるグラベルライド

とはいえ、舗装路よりも抵抗が強いため走るのが難しく、丘陵地帯の日本では勾配がきつく、さらに過酷な道が多くなる。そのため、体力に自信がないライダーは敬遠し、参入のハードルが高い遊び方であるのも事実。しかし、ドライブユニットやタイヤなどの機材の進化がライダーの体力や技術をカバーするため、勾配や路面を気にせずグラベルライドを楽しむことが可能になっていることも紹介している。

また、グラベルロードタイプの「TURBO CREO SL EVO」購入者に購入の決め手となった理由も尋ねている。もっとも多い回答は「舗装路から未舗装路まで遊べる範囲が広い」(40%)で、その後「快適性の高いパーツ構成」(20%)、「安全性の高いパーツ構成」(10%)となっている。購入者からは「路面が荒れている部分でも快適な乗り心地が得られ、車なら高級車に乗っているような気分」といったコメントも寄せられているという。

「TURBO CREO SL EVO」購入に関する調査結果

e-bikeとグラベルは世界の自転車シーンで大きなムーブメントを見せているが、日本は欧米と比べると、土地や法令などさまざまな理由で普及が遅れているという。しかし、スペシャライズドは、今回のアンケート調査で「密を回避したアクティビティ需要」や「コロナ禍での健康投資」などもあり、最新のe-bikeが普及。そのe-bikeの性能を最大限活用し、ライダーたちによってe-bikeの新たな楽しみ方が増えている状況を確認できたとしている。

河川敷のグラベルロード。密を避けながらライドに集中できる

スペシャライズドが新しいアクティビティを提案

スペシャライズドは、「Turbo Experience Station(ターボエクスペリエンスステーション)」プロジェクトを2020年に開始した。その第一弾となるのが、しまなみ海道の真ん中に位置する大三島のサイクリング総合施設「WAKKA(ワッカ)」を拠点とする「Turbo Experience Station Shimanami」だ。

クロスバイクタイプの「TURBO VADO SL」のレンタルをはじめ、しまなみの絶景を望む宿泊、地元の食材を使った食事、サイクルタクシーによる万が一の事態に備えたリタイア及び機材サポート、サイクリング以外のアクティビティなどを提供している。また、Turbo Charging Stationとしての役割も兼ねており、航続距離を伸ばすレンジエクステンダーの貸し出しや充電なども可能。今後の展開に関しては、Facebookなどを通じて発表するとしている。