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ダイキン初のクラウドファンディングも、開発中の製品にユーザーボイスが反映されるプラットフォーム「DAIKIN LAUNCH X」
2019年12月19日 00:00
ダイキン工業は、ユーザー参加型イノベーション・プラットフォーム「DAIKIN LAUNCH X(ダイキン ローンチ エックス)」を11月1日に開設。ポータブルエアコンやコードレス脱臭機など、同プラットフォームで扱う製品のメディア向け説明会が行なわれた。
「DAIKIN LAUNCH X」は、ユーザーボイスを商品開発に反映し、直接販売するオンラインプラットフォーム。製品についてユーザーの評価や意見を募る「READY PRODUCTS」と、完成した製品を直接購入できる「ONLINE SHOP」の2つのコンテンツを展開する。
「READY PRODUCTS」では、開発中の製品を公開し、ユーザーの「こんな機能が欲しい」「あんなシーンで使いたい」といった“期待レビュー”を集め、実際の商品開発に反映させている。
現在、READY PRODUCTSで公開されている製品は、ポータブルエアコン「Carrime(キャリミー)」と、コードレス脱臭機「LOOP STREAMER(ループ ストリーマ)」の2製品。「Carrime」はクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」にて支援を募集すると、プロジェクト開始から10日で目標金額を達成し、商品化が決定した(プロジェクトは既に終了している)。
ポータブルエアコン「Carrime(キャリミー)」
「Carrime」は、エアコンの設置が難しいキッチンや洗面所、ガレージなど、さまざまな場所に持ち運んで使用できるポータブルエアコン。同社がエアコン開発で培ったヒートポンプ技術を応用し、周囲の温度よりも7℃低い吹き出し温度を実現したという。
風をより遠くまで届けるため、業務用エアコンに搭載されているハニカム整流板を採用しており、吹き出し口から50cm離れた場所でも涼しい風を感じられるとしている。
ダイキン 空調営業本部 事業戦略室 商品戦略・アイデア商品創出プロジェクトの伊澤 智氏によると、開発当初は本機を女性向けにデザインしていたが、READY PRODUCTSページやクラウドファンディングサイトでは男性による意見の投稿がたくさんあり、驚いたという。
また圧倒的に多かったのは、キャンピングカーや車中泊で使用したいとの声。本機は背面から排熱される設計で、車内などの閉め切った空間で使用すると室温が上がってしまうことから、排熱用のダクトを付属してほしいとの意見が多数あった。これに応えるため、同社は現在、排熱用ダクトの開発を検討中だとしている。
本体サイズは190×190×400mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約6kg。
コードレス脱臭機「LOOP STREAMER(ループ ストリーマ)」
2020年の発売を目指す「LOOP STREAMER」は、下駄箱やクローゼットなどの2畳以下の空間に設置し、衣類や靴の付着臭を分解する脱臭機。10,000mAhのバッテリーを搭載しており、1度の充電で連続1週間使用可能だとしている。
同社の空気清浄機に搭載している脱臭方式「ストリーマ」を採用し、ニオイの原因を吸着して分解するという。ストリーマが脱臭フィルターに吸着したニオイも分解するため、脱臭能力が持続するとしている。
また内部にファンを搭載しており、ストリーマから出る分解素を空間全体に拡散させるため、衣服や靴だけでなく空間全体を脱臭できるとする。
本機に寄せられた期待レビューの中には、トイレや社内で使用したいという意見もあったという。同社はこうした意見を参考に、今後も製品の開発を進めていくとしている。
本体サイズは159×62×237mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約1.5kg。なお、いずれも開発途中の製品であるため、仕様が変更となる可能性がある。
またONLINE SHOPでは、アシストサーキュレータ「AIRLINK(エアリンク)」、IAQセンサー&AIコントローラー「Beside(ビサイド)」が既に販売されている。価格は順に40,000円、20,000円(ともに税別)。
